こんにちは、しけなぎです!
今回は、ガラス土石業界に注目して銘柄分析をお届けします。
この記事では、業界の概要や最新データを公開し、注目の銘柄について詳しく解説します。
ぜひ最後までご覧いただき、投資の参考にしていただければ幸いです!
ガラス土石業界の概要

ガラス土石業界は、ガラス製品、セメント、陶磁器、さらには建築用資材などを扱う企業が属する業界です。
これらの製品は、建築やインフラ整備に欠かせない素材として、私たちの日常生活を支えています。
この業界の主な特徴は、建築需要や公共投資の影響を大きく受ける点です。
例えば、住宅建設や商業施設の増加が業界の成長を後押しする一方、経済状況や政府の政策によって需要が変動することもあります。
また、環境規制への対応が求められる点も注目ポイントです。
セメントやガラスの生産過程では、多くのエネルギーが必要であり、二酸化炭素排出削減が業界全体の課題となっています。
ガラス土石業界は、環境対応や新技術の導入といった課題を抱えつつも、安定した需要が見込まれる重要なセクターです。
ガラス土石業界の市場動向
ガラス土石業界は、建築需要や環境規制の影響を大きく受ける業界です。
ここでは、現在のトレンドと過去数年の推移を中心に、市場全体の動きを整理します。
現在のトレンド
- 建築需要の変化
- 国内では、住宅建設や再開発プロジェクトが需要を支えています。
- 一方で、人口減少や地方経済の停滞が影響を及ぼす可能性も指摘されています。
- 輸出の影響
- ガラス製品やセメントの一部は輸出されており、為替相場や国際情勢の影響を受けやすい状況です。
- 特に新興国市場のインフラ需要が拡大する一方で、輸出規制の強化がリスクとなっています。
- 環境規制の動向
- 二酸化炭素排出削減のための規制が年々厳しくなっており、各企業は省エネルギー技術の導入や生産プロセスの見直しを進めています。
- グリーン建材の需要拡大も、新たなビジネスチャンスとして注目されています。
過去数年の推移
- 成長率の推移
- 国内市場は安定成長を続ける一方で、コロナ禍の影響で一部の需要が一時的に減少。
- 最近では回復基調にあり、特に都市部での再開発プロジェクトが市場を支えています。
- 主要指標の変化
- 配当利回りやROEなどの投資指標に大きな変化はないものの、自己資本比率の向上や財務健全性の改善が進んでいる企業も増加しています。
- 環境規制対応のコスト増加が一部の企業に影響を与えていますが、技術革新による効率化も進行中です。
ガラス土石業界は、建築需要や環境規制、輸出市場といった外部要因に大きく影響を受ける一方で、安定した需要基盤を持つ業界です。
これらの動向を踏まえ、個別銘柄の分析を進めていくことで、より具体的な投資判断が可能になります。
【2025年1月2日時点】ガラス土石業界の銘柄リスト

今回ご紹介するガラス土石業界のデータを、わかりやすくまとめたGoogleスプレッドシートを作成しました。
このシートには、2025年1月2日時点の株価情報をもとに、基本情報や財務指標、業界特有の注目データを整理しています。
【2025年1月2日時点】ガラス土石業界の銘柄リスト – Google スプレッドシート
スプレッドシートの主な内容
このスプレッドシートでは、次のような情報を一覧で確認できます。
- 配当利回り、配当性向、自己資本比率、有利子負債比率
- PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、ROE(株主資本利益率)
- 優待の有無や直近3ヶ月の株価変化率
さらに、投資判断に必要な情報を幅広くカバーしていますので、ガラス土石業界全体の現状把握や個別銘柄の分析に役立てていただけます。
このスプレッドシートは、ガラス土石業界に興味をお持ちの方や、投資判断に必要なデータを探している方に最適なツールです。
ご自身の投資スタイルや目標に合わせて、ぜひお役立てください!
注目の銘柄ピックアップ
今回のリストから、ガラス土石業界の中でも特に注目したい銘柄をいくつかピックアップしました。
それぞれの銘柄について、事業の特徴や魅力、そして投資判断のポイントを簡単にまとめています。
これからの投資のヒントになれば嬉しいです!
SECカーボン(5304)

ガラス土石業界の中で、炭素製品を手がける専門メーカーとして注目されるのがSECカーボンです。
SECカーボンは、アルミ製錬用電極や黒鉛電極、ファインパウダーなどを取り扱い、世界市場で確固たる地位を築いています。
基本情報
- 株価:2,205円
- 時価総額:456億円
- PER(株価収益率):7.43倍
- ROE(自己資本利益率):10.79%
- 自己資本比率:83.0%
- 配当利回り:4.54%
特徴と魅力
- 安定した業績
- 過去数年にわたり、売上高と営業利益率が高水準で推移しています。
- 特に、2024年度は売上高3,730億円、営業利益率27.39%を記録しており、SECカーボンの競争力が伺えます。
- 強固な財務基盤
- SECカーボンの自己資本比率は83.0%と非常に高く、負債の少ない健全な経営体制を維持しています。
- 純資産も728億円と安定感があります。
- 高配当
- 配当利回りが4.54%と魅力的で、配当性向37%という持続可能な水準を維持しています。
- ただし、過去に減配の実績があるため、配当を重視する際は慎重な検討が必要かもしれません。
- 成長性
- 環境規制の強化に伴うグリーン関連需要の増加が追い風となっています。
- 黒鉛電極の需要拡大や新技術の開発にも注力しています。
投資ポイント
SECカーボンは、自己資本比率83%という抜群の安定性が魅力の企業です。
過去に減配の実績はありますが、それでも配当利回り4.54%と高水準を維持している点は、やはり気になりますね。
配当重視の方にとっては、慎重に検討したい銘柄かもしれません。
一方で、環境規制の強化が追い風となり、炭素製品の需要が増えていく可能性を考えると、将来の成長にも期待が持てそうです。
安定感がありつつ、成長の可能性を秘めている点で、長期的にじっくり保有したくなる銘柄だと感じました。
日本特殊陶業(5334)

日本特殊陶業は、ガラス土石業界の中でも、点火プラグや排気センサーなどで世界最大手の企業です。
また、半導体関連やファインセラミックスといった分野にも展開し、多角的な事業で確固たる地位を築いています。
基本情報
- 株価:5,080円
- 時価総額:10,122億円
- PER(株価収益率):10.63倍
- ROE(自己資本利益率):13.76%
- 自己資本比率:65.4%
- 配当利回り:3.48%
特徴と魅力
- 安定した業績
- 点火プラグや排気センサーといった主力製品の安定的な需要を背景に堅調な業績を維持しています。
- 2024年度の売上高は6,144億円、営業利益率は17.51%を記録し、競争力の高さが際立っています。
- 強固な財務基盤
- 自己資本比率65.4%と堅実な財務基盤を維持しており、純資産も6,380億円に達しています。
- これにより、経済環境の変化にも十分に対応できる体制を持っています。
- 高配当とDOE採用
- 配当利回りは3.48%と高水準で、配当性向は安定した範囲内に収まっています。
- DOE(株主資本配当率)を採用した配当政策を導入しており、長期的な株主還元を重視する姿勢が伺えます。
- 成長性
- 環境規制の強化や電動化の進展に伴い、排気センサーや次世代製品の需要が拡大する見通しです。
- また、半導体関連やファインセラミックス分野での新規展開が、今後の成長を牽引する要因として注目されています。
投資ポイント
日本特殊陶業は、主力事業の安定性と成長分野への展開が魅力的な企業だと感じます。
DOEを採用することで、株主還元に積極的な姿勢を見せており、長期的な投資先としても安心感がありますね。
一方で、過去に減配の実績がある点は、配当を重視する投資家にとって少し気になる部分かもしれません。
ただ、環境規制の強化や電動化の進展が追い風となり、新しい需要が増えていく中で、企業としての成長余地が期待できそうです。
安定感がありながらも新しい分野に挑戦する姿勢が感じられるので、個人的にはじっくりと長期で保有するのに適した銘柄だと思いました。
品川リフラクトリーズ(5351)

品川リフラクトリーズは、総合耐火物製造大手として、JFEスチールなど鉄鋼業界向けに製品を供給しています。
同社は、傘下にインライト工業を持つなど、幅広い耐火物関連事業を展開しており、業界内で安定した地位を築いています。
基本情報
- 株価:1,759円
- 時価総額:829億円
- PER(株価収益率):8.91倍
- ROE(自己資本利益率):20.17%
- 自己資本比率:53.8%
- 配当利回り:5.12%
特徴と魅力
- 安定した業績
- 鉄鋼業界向けの需要に支えられ、安定した業績を維持しています。
- 2024年度の売上高は1,441億円、営業利益率は9.63%と堅実な成績を上げています。
- 財務の健全性
- 自己資本比率53.8%と適切な水準を維持しており、純資産も869億円に達しています。
- 長期的な安定性を確保しつつ、負債の水準も抑えられています。
- 高配当
- 配当利回りは5.12%と非常に高く、株主還元に積極的な姿勢が伺えます。
- 過去には減配の実績があるものの、直近では3年連続で増配を続けており、株主還元の強化に努めている点が魅力です。
- 成長性
- 鉄鋼業界の需要に加えて、新しい耐火物技術の開発や他業界への展開が成長のカギとなっています。
- 特に、環境規制の強化や設備更新の需要増加が、さらなる成長を後押しする可能性があります。
投資ポイント
品川リフラクトリーズは、高配当と安定した業績が魅力の企業です。
配当利回りの高さに加え、3年連続で増配を続けていることは、株主還元に対する意識の高さを感じさせます。
一方で、過去に減配の実績がある点は、投資を検討する際に留意すべき部分かもしれません。
個人的には、安定性を重視しながら配当収入を期待する投資家にとって、長期保有に適した銘柄だと感じます。
引き続き、業界全体の動向にも注目しながら、成長の可能性を見守りたいですね。
ヨータイ(5357)

ヨータイは、住友大阪セメント系の耐火れんがメーカーであり、耐火物や高炉向け製品を主力としています。
幅広い納入先を持ち、業界内で安定した地位を築いている企業です。
基本情報
- 株価:1,619円
- 時価総額:317億円
- PER(株価収益率):12.31倍
- ROE(自己資本利益率):12.20%
- 自己資本比率:76.5%
- 配当利回り:5.56%
特徴と魅力
- 安定した業績
- 耐火れんがや高炉向け製品の需要に支えられ、堅実な業績を維持しています。
- 2024年度の売上高は291億円、営業利益率は12.37%と、安定した収益力を示しています。
- 強固な財務基盤
- 自己資本比率76.5%と非常に高く、財務の安定性が際立っています。
- 純資産も325億円に達しており、経済環境の変化にも柔軟に対応できる余裕を持っています。
- 高配当
- 配当利回りは5.56%と高水準であり、7年連続の増配という実績が、株主還元に対する意識の高さを物語っています。
- 過去の減配リスクを克服し、持続可能な配当政策を実現している点が魅力的です。
- 成長性
- 鉄鋼業界の需要や、環境規制を背景にした耐火物の需要増加が期待されます。
- また、安定した製品供給とともに、新しい技術開発への取り組みが成長の可能性を広げています。
投資ポイント
ヨータイは、高配当と安定した業績を兼ね備えた企業です。
7年連続の増配実績は、株主への還元姿勢が強い企業であることを感じさせます。
財務基盤の強さも安心材料の一つで、長期的な配当収入を目的とした投資に適している銘柄だと感じます。
成長性と安定性のバランスが取れた魅力的な選択肢として、じっくり保有するのに良い候補ではないでしょうか。
ニチアス(5393)

ニチアスは、プラント向け工事を主力とし、耐熱技術や高機能製品に強みを持つ企業です。
また、自動車部品の販売も手掛け、幅広い分野で事業を展開しています。
基本情報
- 株価:5,598円
- 時価総額:3,796億円
- PER(株価収益率):12.55倍
- ROE(自己資本利益率):14.49%
- 自己資本比率:68.7%
- 配当利回り:1.93%
特徴と魅力
- 安定した業績
- 耐熱技術を活かしたプラント向け工事や自動車部品の販売を主力とし、安定的に業績を拡大しています。
- 2024年度の売上高は2,493億円、営業利益率は14.12%を記録しており、収益性の高さが特徴的です。
- 強固な財務基盤
- 自己資本比率68.7%と堅実な財務基盤を持ち、純資産は2,009億円に達しています。
- 負債を抑えながら安定した経営を続けており、経済環境の変化にも強い体制を維持しています。
- 累進配当政策とDOE採用
- 累進配当政策を採用しており、14年連続の増配を実現しています。
- さらに、DOE(株主資本配当率)を導入し、株主還元に積極的な姿勢を見せています。
- これまで一度も減配がなく、持続可能な配当政策を維持している点は、投資家にとって大きな安心材料です。
- 成長性
- プラント需要や自動車部品分野の成長に加え、環境規制の強化を背景にした高機能製品の需要拡大が期待されます。
- 新たな製品開発への取り組みが、さらなる成長を支える可能性があります。
投資ポイント
ニチアスは、累進配当政策とDOE採用を特徴とする高い株主還元姿勢が魅力の企業です。
14年連続の増配実績に加え、一度も減配がないという安定感は、長期投資を考える上で大きなプラス材料だと感じます。
また、自己資本比率の高さや収益性の堅調さから、財務の安定性も評価ポイントです。
配当利回りは1.93%とやや低めですが、累進配当を重視する方には十分魅力的な銘柄ではないでしょうか。
安定した業績と成長性を兼ね備え、長期保有で安心してじっくり投資できる企業だと思いました。
まとめ
今回ご紹介したガラス土石業界の注目銘柄は、それぞれが個性豊かで魅力的な特徴を持っています。
以下に今回取り上げた銘柄を簡単に振り返ります。
- ヨータイ(5357)
- 高配当利回りと7年連続の増配実績が光る銘柄。
- 自己資本比率も高く、財務の安定性を重視する方におすすめです。
- ニチアス(5393)
- 累進配当政策とDOE採用が魅力の銘柄。
- 14年連続増配の実績があり、成長性と安定性を両立しています。
- 品川リフラクトリーズ(5351)
- 高配当利回りと鉄鋼業界向けの安定した需要を持つ銘柄。
- 最近は3年連続で増配しており、配当収入を重視する方に注目される企業です。
これらの中で、もし私が選ぶなら、ヨータイを候補にするかもしれません。
高い配当利回りや財務の安定性、そして7年連続増配という安心感が決め手です。
もちろん、他の銘柄もそれぞれ魅力的で、投資スタイルに応じて検討する価値があると感じます。
今後も、ガラス土石業界だけでなく、他の業界についても注目銘柄を深掘りしていく予定です。
ぜひ次回もお楽しみに!
当ブログは、投資の勧誘を目的としたものではありません。
投資に際しては、ご自身の判断と責任で行っていただくようお願い申し上げます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!