2024年11月の株主優待シーズンがやってきました!
優待投資を楽しみにしている方や、これから始めてみたいと思っている方にとって、どの銘柄を選ぶべきか迷うこともありますよね。
今回の記事では、11月の株主優待銘柄をすべて一覧でご紹介し、その中から特に注目したい優待株をピックアップして簡単な銘柄分析を行っています。
優待内容や配当利回りだけでなく、企業の成長性や安定性など、さまざまな観点から検討しているので、あなたにぴったりの銘柄を見つけるヒントになれば嬉しいです。
また、株主優待を受け取るには『権利確定日』が重要なポイントです。
本記事では、その仕組みや注意点についてもわかりやすく解説しています。「この銘柄いいな!」と思ったら、権利確定日を確認し、忘れずに優待を手に入れてくださいね。
それでは、2024年11月の注目優待銘柄を一緒に見ていきましょう!
権利確定日と優待取得の流れ
株主優待を受け取るために必要な条件として、「権利確定日」があります。
この日は企業ごとに定められており、この日までに株を保有していることで、優待や配当を受け取る権利を得ることができます。
権利確定日とは?
権利確定日は、その時点で株主名簿に名前が記載されている株主に、優待や配当の権利が与えられる日です。
この権利を得るには、「権利付き最終日」までに株を購入して保有していることが条件となります。
2024年11月の権利確定日は11月29日(金)、権利付き最終日は11月27日(水)となっています。
優待を受け取るまでの流れ
優待を受け取るためのステップを簡単に確認してみましょう。
権利確定日の2営業日前である権利付き最終日(11月27日)までに株を購入し、保有していることが条件です。この日を逃してしまうと、優待や配当を受け取ることができないため、注意が必要です。
権利付き最終日の翌日である権利落ち日には、株を売却しても優待や配当の権利が保持されます。
ただし、この日は株価が下落することが一般的なので、売却タイミングに注意しましょう。
権利確定日を過ぎると、その月の株主優待や配当の権利が正式に確定します。
この時点で株主名簿に記載されていれば、優待や配当が確実に受け取れます。
具体例と注意点
2024年11月の株主優待を受け取るには、権利付き最終日(11月27日)までに株を購入することが必須です。
たとえば、11月28日(権利落ち日)以降に購入した場合、その月の優待を受け取ることはできません。
また、以下の点にも注意しましょう。
- 株価の変動リスク:権利落ち日に株価が下落することがあるため、タイミングを計って取引する必要があります。
- 優待内容や条件の確認:優待内容や条件が企業によって異なるため、公式情報を事前にチェックすることが重要です。
2024年11月の優待銘柄リスト(株価情報は、2024年11月25日時点)
今回ご紹介する株主優待銘柄を、より分かりやすくまとめたGoogleスプレッドシートを作成しました。
このシートには、厳選した優待銘柄の基本情報、財務指標、優待内容などが一覧で整理されており、効率的に比較・検討ができるようになっています。
スプレッドシートでは、各銘柄の配当利回り、配当性向、自己資本比率、有利子負債比率をはじめ、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、ROE(株主資本利益率)といった財務指標を一覧化しています。
また、優待内容や優待利回りといった情報も含まれており、投資判断に必要な要素を幅広くカバーしています。
優待銘柄の比較や検討に役立つシートとなっており、特に優待を重視した投資を考えている方や、企業の財務状況の安定性を気にされる方にとって有益な内容です。
【2024年11月優待銘柄】銘柄リスト – Google スプレッドシート
このシートは、優待投資を検討中の方だけでなく、これから投資を始めようとする方にも役立つ内容となっています。投資のスタイルや目標に応じて、ぜひご活用ください!
注目優待銘柄のピックアップ
今回の優待銘柄リストから、特に気になる銘柄をいくつかピックアップしました。
それぞれの銘柄の特徴や魅力、そしてリスクについても少し掘り下げてみたいと思います。
どの銘柄がどんな強みを持っているのか、一緒に見ていきましょう。
各銘柄の優待内容や財務状況を比較しながら、投資のヒントにしていただければ幸いです!
タマホーム(1419)
タマホームは注文住宅を中心とした建設事業を手掛ける企業で、低価格帯の住宅提供を強みとしています。
また、賃貸事業やサブリース事業なども展開しており、多角的な事業で安定した業績を維持しています。
配当・財務情報
- 株価:3,750円
- 配当利回り:5.20%
- 自己資本比率:42.7%
- ROE(自己資本利益率):23.92%
- PER(株価収益率):11.82
タマホームの配当利回りは5.20%と高い水準で、配当投資家にとって魅力的です。
また、自己資本比率は42.7%と財務の安定性が確保されており、ROEは23.92%と非常に高い数値を示しており、資本効率の高さが特徴です。
株主優待内容
出典:タマホーム株式会社
毎年11月30日および5月31日現在で株主名簿に記載された、100株以上保有の株主を対象に特製クオ・カードが提供されます。
- 保有3年未満:500円分の特製クオ・カード
- 保有3年以上:1,000円分の特製クオ・カード
優待内容はシンプルながらも実用性が高く、長期保有でリターンがさらに向上する仕組みが魅力です。
まとめ
タマホームは、高い配当利回りと安定した財務基盤を兼ね備えた魅力的な銘柄です。
注文住宅を中心とした堅実な事業展開を軸に、実用性の高い株主優待を提供しており、多くの投資家に支持されています。
これらの要素から、長期保有を検討する価値のある銘柄といえます。
また、株主優待は汎用性の高いクオカードが中心であり、株主にとっての実用性が高い点が特徴です。
現在の安定した財務状況や株主還元への積極的な姿勢を考慮すると、優待廃止のリスクは短期的に低いと見られます。
配当と優待の両方を楽しみながら資産形成を目指す投資家にとって、タマホームは魅力的な選択肢です。
安定性と収益性を兼ね備えた銘柄として、ぜひ投資先の候補に加えてみてはいかがでしょうか?
アスクル(2678)
アスクルは、オフィス用品宅配サービスで知られる企業で、個人向けの「LOHACO」事業も展開しています。
ヤフーとの連携を強みに、法人・個人両方の顧客層にリーチしています。
配当・財務情報
- 株価:1,833円
- 配当利回り:2.07%
- 自己資本比率:32.2%
- ROE(自己資本利益率):26.88%
- PER(株価収益率):15.72
アスクルの配当利回りは2.07%と控えめな水準ですが、自己資本比率32.2%、ROE26.88%という高い資本効率が目立ちます。
成長性と財務健全性のバランスを意識した投資先として注目されます。
株主優待内容
出典:アスクル株式会社
毎年11月20日と5月20日を基準日として、100株以上保有の株主を対象に以下の特典が提供されます。
- 優待内容:「LOHACO」で利用可能な2,000円分(500円×4枚)の割引クーポン
- 年に2回贈呈(中間:11月20日基準、期末:5月20日基準)
割引クーポンは日常的に活用しやすく、実用性の高い優待内容となっています。
まとめ
アスクルは、高いROEと安定した事業基盤を兼ね備えた魅力的な銘柄です。
オフィス用品宅配サービスという日常的な需要に応える堅実なビジネスモデルを持ち、さらに「LOHACO」を通じて個人向けサービスの拡充を図るなど、新たな成長の可能性も期待されています。
また、アスクルのビジネスモデルは、オフィス用品や日常消耗品といった幅広いニーズに応えるものであり、優待制度は企業イメージや顧客満足度の向上に貢献しています。
このため、優待廃止のリスクは低いと考えられます。
優待と配当の両面からバランスの取れたリターンを提供できる点がアスクルの大きな魅力です。
成長性と安定性を兼ね備えた企業として、資産形成を目指す投資家にとって、ぜひ検討に値する銘柄です。
ラクト・ジャパン(3139)
ラクト・ジャパンは、乳原料や豚肉、生ハムなどの食肉加工品を輸入・販売する企業です。
日本国内の食肉需要を支えつつ、輸入事業やアジア圏の取引を拡大している点が特徴です。
配当・財務情報
- 株価:2,772円
- 配当利回り:2.74%
- 自己資本比率:34.2%
- ROE(自己資本利益率):8.70%
- PER(株価収益率):9.21
ラクト・ジャパンは、配当利回り2.74%とやや控えめですが、自己資本比率34.2%と財務の安定性を保っています。
ROE8.70%は資本効率としてまずまずの水準で、PER9.21はバリュエーション的に割安感があります。
株主優待内容
出典:ラクト・ジャパン株式会社
毎年11月30日および5月31日を基準日として、100株以上保有の株主を対象に以下の特典が提供されます。
- 継続保有3年未満:QUOカード1,000円分
- 継続保有3年以上:3,000円相当のカタログギフト(6つの選択肢から1点を選択)
- 継続保有3年以上のカタログギフト例:
- チーズセット
- アイスクリームセット
- 缶詰セット
- チーズケーキセット
- クッキー詰め合わせ
- ソーセージ詰め合わせ
優待内容は、日常生活で活用できるQUOカードに加え、長期保有でより豪華なカタログギフトが受け取れる点が魅力です。
まとめ
ラクト・ジャパンは、堅実な財務基盤を持ち、株主優待制度が長期保有によってさらに価値を増す仕組みが魅力的な銘柄です。
優待内容には食品関連の商品が含まれており、日常生活で使える実用性が特徴です。
特に、優待制度は長期保有を促す内容で、株主還元の姿勢が反映されています。
このため、株主優待の廃止リスクは低いと考えられます。食品関連事業の安定した需要を背景に、安定的な株主還元が期待されています。
ラクト・ジャパンは、優待と配当を含めた総合的な投資効果が期待できる銘柄です。
日常生活に役立つ優待内容を持つ同社は、長期的な資産形成を目指す投資家にとって魅力的な選択肢となります。
オオバ(9765)
オオバは、建設コンサルタント会社として、調査測量や区画整理、地理情報技術を提供する企業です。
公共事業を基盤とし、地域社会のインフラ整備を支える事業を展開しています。
配当・財務情報
- 株価:1,028円
- 配当利回り:3.89%
- 自己資本比率:68.0%
- ROE(自己資本利益率):11.77%
- PER(株価収益率):11.73
オオバは、配当利回り3.89%と魅力的な水準で、自己資本比率68.0%と非常に高い財務健全性を誇ります。
ROE11.77%は効率的な収益性を示しており、安定した配当と堅実な経営が特徴です。
株主優待内容
出典:オオバ株式会社
オオバは、5月末および11月末の基準日ごとに異なる株主優待を提供しています。
- 5月末基準日(QUOカード)
- 100株以上500株未満:500円分
- 500株以上1,000株未満:1,000円分
- 1,000株以上:2,000円分
- 11月末基準日(ショコラボチョコレート菓子)
- 2,500株以上保有:福祉施設「ショコラボ」で製造されたチョコレート菓子を贈呈
QUOカードは日常的に使いやすい優待として、チョコレート菓子は社会貢献の一環としてユニークな特典です。
まとめ
オオバは、高い配当利回りと堅実な財務健全性を備えた魅力的な銘柄です。
QUOカード(5月末)に加え、11月末には福祉施設で製造されたチョコレート菓子が提供されるなど、株主優待が多彩で、年間を通じて株主を楽しませる内容となっています。
また、福祉施設製造のチョコレート菓子は、社会貢献活動の一環として提供されており、企業理念と優待制度が密接に結びついています。
このため、こうした特色ある優待が廃止される可能性は低いと考えられます。
オオバは、配当と優待のバランスが良く、安定した財務基盤を持つ点で、長期的な資産形成を目指す投資家に適した選択肢です。
多様な優待内容や社会的意義を持つ取り組みが特徴で、信頼性の高い企業として注目すべき銘柄と言えます。
ファーストブラザーズ(3454)
ファーストブラザーズは、投資銀行業務を中心に、不動産自己勘定投資や私募ファンド運用を行う企業です。
独自の投資戦略を強みに、不動産市場を活用した収益性の高い事業展開を進めています。
配当・財務情報
- 株価:1,151円
- 配当利回り:5.82%
- 自己資本比率:27.0%
- ROE(自己資本利益率):13.89%
- PER(株価収益率):22.42
ファーストブラザーズは、配当利回り5.82%と高水準で、株主還元姿勢が強い企業です。
自己資本比率は27.0%とやや低めですが、ROE13.89%は効率的な利益創出を示しています。
株主優待内容
出典:ファーストブラザーズ株式会社
毎年5月31日および11月30日の基準日に応じて、株主優待ポイントが提供されます。
このポイントは、同社の優待専用サイト「ファーストブラザーズ・プレミアム優待倶楽部」で、地域特産品、ギフト券、食品、旅行などと交換が可能です。
- 1年以上継続保有者
- 500株以上:5,000ポイント
- 600株以上:6,000ポイント
- 700株以上:7,000ポイント
- 以降、100株ごとに1,000ポイント追加進呈
- 5,000株以上:50,000ポイント
- 1年未満継続保有者
- 3,000株以上:5,000ポイント
- 3,100株以上:6,000ポイント
- 3,200株以上:7,000ポイント
- 以降、100株ごとに1,000ポイント追加進呈
- 5,000株以上:25,000ポイント
株主優待は継続保有期間に応じて内容が異なり、長期保有することでポイントが増加する仕組みが特徴です。
まとめ
ファーストブラザーズは、高い配当利回りと充実した株主優待制度を兼ね備えた魅力的な銘柄です。
不動産投資を活用した独自のビジネスモデルを強みとしており、成長性と収益性をバランス良く実現している点が特徴です。
株主優待は、継続保有期間に応じて優待内容が充実する仕組みが採用されており、長期保有を促す工夫がなされています。
この優待制度は、不動産投資事業を活用した収益基盤を背景にしているため、廃止リスクは低いと考えられます。
現在の財務状況や株主還元方針を踏まえると、株主に対する安定的な還元が見込めます。
配当利回りの高さや、優待ポイント制度を通じて実現される総合的な投資リターンは、安定した資産形成を目指す投資家にとって非常に魅力的です。
不動産市場を活用した成長戦略に基づき、ファーストブラザーズは中長期での投資先として有力な選択肢と言えます。
トーセイ(8923)
トーセイは、マンション開発から不動産流動化へとシフトし、都市部の中小型物件や物流施設を組み込んだ事業を展開している不動産関連企業です。
不動産投資を通じた収益拡大を目指し、多様な顧客ニーズに応えるビジネスモデルを構築しています。
配当・財務情報
- 株価:2,398円
- 配当利回り:3.21%
- 自己資本比率:33.4%
- ROE(自己資本利益率):13.62%
- PER(株価収益率):9.91
トーセイは、配当利回り3.21%とバランスの取れた株主還元を行っています。
自己資本比率33.4%は標準的な財務健全性を示し、ROE13.62%も効率的な資本運用を示しています。
株主優待内容
出典:トーセイ株式会社
毎年11月30日を基準日に、継続保有期間に応じてQUOカードやホテル宿泊割引券が贈呈されます。
- QUOカード
- 1年未満:対象外
- 1年以上:1,000円分
- 2年以上:2,000円分
- 5年以上:3,000円分
- ホテル宿泊割引券
- 3000円分
株主優待は、QUOカードの他に宿泊施設で利用可能な割引券も提供され、株主の多様なニーズに対応しています。
まとめ
トーセイは、配当と優待の両方で株主への還元を重視した企業であり、不動産市場を活用した堅実な事業基盤を持つ点が大きな魅力です。
特に、長期保有で優待内容が充実する仕組みは、安定したリターンを目指す投資家にとって魅力的なポイントです。
また、配当利回り3.21%やROE13.62%といった指標は、収益性や資本効率の面で安定感を示しており、投資先としての信頼性を高めています。
また、QUOカードや宿泊割引券といった実用性の高い優待内容は、多様な株主のニーズに応える工夫がなされています。
トーセイは、不動産開発や賃貸事業を基盤とする安定した事業運営を背景に、長期的な株主還元への意識が高い企業です。
このことから、株主優待制度は継続性が高いと予想され、優待廃止のリスクは低いと考えられます。
不動産市場の動向や企業の成長性を注視しながら、中長期の資産形成を目指す投資家にとって、検討すべき価値のある企業といえます。
アステナホールディングス(8095)
アステナホールディングスは、医薬品や原料商社としての事業基盤を持ち、医薬品受託製造や美容商材の製造・販売を展開する企業です。
多様な事業領域を持つことで、安定した収益基盤を確保しています。
配当・財務情報
- 株価:491円
- 配当利回り:3.67%
- 自己資本比率:42.3%
- ROE(自己資本利益率):4.19%
- PER(株価収益率):16.32
アステナホールディングスは、3.67%の配当利回りが魅力であり、株主還元に力を入れています。
また、自己資本比率42.3%は、企業の財務安定性を示していますが、ROEが4.19%と低めであるため、資本効率改善が課題と言えます。
株主優待内容
出典:アステナホールディングス株式会社
株主優待制度では、100株以上を1年以上保有している株主を対象に、保有株数および保有年数に応じた選択肢が提供されます。
- 100株~999株保有
- 1年~3年未満:3,000円相当の自社商品、または1,000円相当の商品・寄付
- 3年以上:5,000円相当の自社商品、または2,000円相当の商品・寄付
- 1,000株以上保有
- 1年~3年未満:5,000円相当の自社商品、または2,000円相当の商品・寄付
- 3年以上:10,000円相当の自社商品、または3,000円相当の商品・寄付
- 優待内容例
- 自社商品:医薬品や化粧品、美容関連商品
- その他商品:ラーメンやコーヒー豆などの実用品寄付
- 支援金として、珠洲市能登半島地震災害義援金に充当
株主優待は、自社商品や実用品に加え、寄付を選択肢として提供することで、株主の多様なニーズに対応しています。
まとめ
アステナホールディングスは、配当と優待を通じて株主への還元を重視しており、医薬品や化粧品、美容関連商材を中心とした事業基盤が安定している点が大きな魅力です。
特に、継続保有年数に応じて優待内容が充実する仕組みは、長期投資家にとって魅力的なポイントです。
また、配当利回り3.67%や自己資本比率42.3%といった指標は、財務の安定性と収益性のバランスを示しており、信頼性のある投資先として評価できます。
優待内容も、自社商品や実用品に加え、寄付が選べる点が特徴で、多様なニーズに応える工夫がされています。
さらに、優待内容に医薬品や化粧品、美容関連商品といった自社製品が含まれることは、企業のブランド価値を向上させるとともに、株主にとっての実用性を高める要素となっています。
この点から、自社製品を活用した優待であるため、廃止リスクは低いと考えられます。
医薬品や美容関連の安定した需要を背景に、企業の成長性を注視しながら、中長期の投資先として検討する価値のある企業といえます。
キユーピー(2809)
キユーピーは、マヨネーズやドレッシングを主力商品とし、食品関連事業を中心に展開する企業です。
また、サラダや惣菜の製造・販売に加え、介護食やファインケミカル事業にも注力しています。
家庭用食品での高いブランド力が大きな強みです。
配当・財務情報
- 株価:3,611円
- 配当利回り:1.50%
- 自己資本比率:66.2%
- ROE(自己資本利益率):4.79%
- PER(株価収益率):24.25
キユーピーは、自己資本比率66.2%と非常に安定した財務基盤を持つ一方、配当利回り1.50%とやや控えめな配当政策を取っています。
ROEが4.79%と低めである点は、資本効率の改善が課題として挙げられますが、食品業界の堅実な需要に支えられています。
株主優待内容
出典:キユーピー株式会社
キユーピーでは、株主優待として自社グループ製品を贈呈しており、保有株数および保有期間に応じて贈呈内容が異なります。
- 100~499株
- 継続半年以上:1,000円相当の自社グループ商品
- 継続3年以上:1,500円相当の自社グループ商品
- 500株以上
- 継続半年以上:3,000円相当の自社グループ商品
- 継続3年以上:5,000円相当の自社グループ商品 + キユーピーグッズ(特製タオル)
- 優待内容例
- マヨネーズやドレッシングなどの日常使いの商品
- パスタソースや惣菜トッピング
- キユーピーグッズ(特製タオル)(500株以上、継続3年以上の保有者限定)
株主優待は、家庭用食品を中心とした実用性の高い優待品が特徴で、家計へのメリットが期待できます。
まとめ
キユーピーは、食品分野で圧倒的なブランド力を誇り、安定した事業基盤を持つ企業です。
特に株主優待制度では、家庭用食品を中心とした実用的な商品が提供されており、日常生活に直結した魅力があります。
また、継続保有期間に応じて優待内容が充実する仕組みは、長期的な視点での投資を促す点でも評価されています。
配当利回りは1.50%と控えめですが、自己資本比率66.2%という堅実な財務基盤は、企業の安定性を裏付けるものです。
この安定性が、投資先としての信頼感を高めています。
さらに、優待内容にはマヨネーズやドレッシングなど、日常で使用頻度の高い自社製品が含まれており、ブランド強化や顧客ロイヤルティ向上に直結しています。
こうした背景から、優待廃止のリスクは極めて低いと考えられます。
キユーピーは、家庭用食品の堅調な需要に支えられた事業を展開しており、中長期的な資産形成を目指す投資家にとって、有望な選択肢のひとつといえます。
優待銘柄の選び方と注意点
株主優待は、企業から株主へ贈られる「お礼」のようなもので、投資の楽しみを増やしてくれます。
しかし、優待銘柄を選ぶ際にはいくつかのポイントを意識しておくことが大切です。
ここでは、優待銘柄の選び方と注意点を分かりやすくお伝えします。
- 優待内容の魅力と実用性をチェック
-
優待銘柄を選ぶ際には、優待内容の魅力と実用性を確認することが重要です。
例えば、QUOカードやギフト券など現金代わりに使える優待や、食品や日用品といった日常生活に役立つ優待は特に人気があります。
また、自分や家族のライフスタイルに合った優待を選ぶことで、長期的に楽しむことができます。 - 配当利回りと総合利回りを確認する
-
優待だけに注目すると、配当や企業の業績など、重要なポイントを見落としてしまうことがあります。
配当利回りや総合利回り(配当+優待の利回り)を確認し、トータルでのリターンを把握することが大切です。
配当が安定している企業は、優待も継続されやすい傾向があるため、安心して長期保有を検討できるでしょう。 - 財務状況を確認し、優待廃止リスクに注意する
-
株主優待を楽しむためには、企業が健全な財務状況を維持していることが前提となります。
自己資本比率やROE(自己資本利益率)などを確認し、優待を無理なく提供できているかを判断しましょう。
利益が減少していたり財務が悪化している企業は、将来的に優待を廃止するリスクがあるため、注意が必要です。 - 長期保有特典があるかを確認する
-
長期保有特典を設けている企業も多く、一定期間(例:1年、3年など)株を保有している株主には、追加の特典が付与される場合があります。
長期保有特典を提供している企業は、安定した株主を求める傾向が強く、優待を継続しやすいとされています。
長期投資を考える際には、この点も重要な判断基準となります。
自分に合った優待銘柄を見つけることで、投資をより楽しみながら資産形成が進められます。優待生活を取り入れれば、日常生活が少し豊かになるかもしれません。ぜひ、楽しみながら賢く投資をしてみてくださいね。
まとめ
株主優待を活用することで、日常生活にちょっとした楽しみを加えながら投資を続けるのは、とても魅力的な方法です。
今回のブログでは、2024年11月の優待銘柄を一覧でご紹介し、特に注目したい銘柄についても詳しく解説しました。
自分のライフスタイルや投資の目的に合った銘柄を選ぶことで、より満足度の高い優待生活を楽しむことができます。
配当や優待のバランスを意識しつつ、総合的なリターンを考えた投資を心がけることが大切です。
また、企業の財務状況や配当の安定性、優待の継続性を確認しながら、長期的に保有できる銘柄を選ぶことで、安定した投資効果が期待できます。
優待を受け取る喜びを日常にプラスしつつ、資産形成の一助にしていきましょう。
これから優待投資を始める方も、すでに楽しんでいる方も、自分だけの優待ポートフォリオを作りながら、投資の楽しさを深めていってくださいね。
優待生活が、皆さんの投資体験をより豊かで充実したものにするお手伝いとなれば幸いです。
当ブログは、投資の勧誘を目的としたものではありません。
投資に際しては、ご自身の判断と責任で行っていただくようお願い申し上げます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!