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【2025年11月】株主優待銘柄まとめ-全銘柄リスト&おすすめ優待株をピックアップ!

2025年11月の株主優待シーズンが近づいてきました🎉
この記事では、11月に権利確定日を迎える優待銘柄を一覧で整理し、その中から特に注目したい銘柄をピックアップして解説しています。

優待内容や配当利回りだけでなく、企業の安定性や成長性といった視点もあわせて確認できるので、銘柄選びのヒントとして活用いただければと思います。

また、株主優待を受け取るうえで欠かせない「権利確定日」についても、ポイントをわかりやすく整理しました。
気になる銘柄があれば、早めにチェックしておくのがおすすめです。

それでは、さっそく11月注目の優待銘柄を見ていきましょう!

目次

権利確定日と優待取得の流れ

株主優待を受け取るために必要な条件として、「権利確定日」があります。
この日は企業ごとに定められており、この日までに株を保有していることで、優待や配当を受け取る権利を得ることができます。

権利確定日とは?

権利確定日は、その時点で株主名簿に名前が記載されている株主に、優待や配当の権利が与えられる日です。
この権利を得るには、「権利付き最終日」までに株を購入して保有していることが条件となります。
2025年11月の権利確定日は11月28日(金)、権利付き最終日は11月26日(水)となっています。

優待や配当を受け取るまでの流れ

配当・優待を受け取るためのステップを簡単に確認してみましょう。

STEP
権利付き最終日(11月26日)までに株を購入する

権利確定日の2営業日前である権利付き最終日(11月26日)までに株を購入し、保有していることが条件です。
この日を逃してしまうと、優待や配当を受け取ることができないため、注意が必要です。

STEP
権利落ち日(11月27日)とは?

権利付き最終日の翌日である権利落ち日には、株を売却しても優待や配当の権利が保持されます。
ただし、この日は株価が下落することが一般的なので、売却タイミングに注意しましょう。

STEP
権利確定日(11月28日)を迎える

権利確定日を過ぎると、その月の株主優待や配当の権利が正式に確定します。
この時点で株主名簿に記載されていれば、優待や配当が確実に受け取れます。

具体例と注意点

2025年11月の株主優待や配当を受け取るには、権利付き最終日(11月26日)までに株を購入することが必須です。
たとえば、11月27日(権利落ち日)以降に購入した場合、その月の優待を受け取ることはできません。

また、以下の点にも注意しましょう。

  • 株価の変動リスク:権利落ち日に株価が下落することがあるため、タイミングを計って取引する必要があります。
  • 優待内容や条件の確認:優待内容や条件が企業によって異なるため、公式情報を事前にチェックすることが重要です。

2025年11月の優待銘柄リスト(株価情報は、2025年10月11日時点

今回ご紹介する株主優待銘柄を、より見やすく整理した「優待銘柄リスト」をご用意しました。
基本情報や財務指標、優待内容などを一覧で比較できるようになっており、効率的に検討を進めることができます。

優待投資をお考えの方はもちろん、これから投資を始めたい方にもおすすめの内容です。
ご自身の投資スタイルや目的に合わせて、ぜひお役立てください!

優待銘柄リスト(簡易版)

優待銘柄リスト(詳細版)

ツイッター(X)で、データ更新のたびに優待銘柄リストを載せています。
気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

銘柄分析ツールのご紹介

皆さんが気になった銘柄はありましたか?

投資で大切なのは、「自分の投資スタイルに合う銘柄を選ぶこと」だと思います。
高配当株をコツコツ集めたい方もいれば、成長株でリターンを狙いたい方もいるでしょう。
ぜひ今回の内容を参考に、ご自身のスタンスに照らして考えてみてくださいね。

さらに詳しく個別銘柄を調べたい方には、私が公開している銘柄分析ツールをぜひ活用してみてください。
株価・配当利回り・ROE・自己資本比率などの基本データに加え、増配率やキャッシュフロー推移まで確認できます。
「気になる銘柄をさっと比較する」のに便利なツールです。

注目優待銘柄のピックアップ

今回の優待銘柄リストから、特に気になる銘柄をいくつかピックアップしました。
それぞれの銘柄の特徴や魅力、そしてリスクについても少し掘り下げてみたいと思います。
どの銘柄がどんな強みを持っているのか、一緒に見ていきましょう。
各銘柄の優待内容や財務状況を比較しながら、投資のヒントにしていただければ幸いです!

株価情報は、2025年10月11日時点のものを使用しています。

タマホーム(1419)

タマホームは、全国で戸建注文住宅の設計・施工・販売を行う建設会社です。
「良質で適正価格の家づくり」を掲げ、ローコスト住宅市場で存在感を発揮しています。
住宅事業を中心に、マンション開発やリフォーム、さらにオフィス賃貸・サブリースなどの不動産関連事業にも展開。
積極的な営業戦略と知名度の高いブランド力を背景に、着実に業績を拡大してきました。

基本情報

  • 株価:3,550円
  • 時価総額:1,046億円
  • PER:17.15倍
  • PBR:3.0倍
  • ROE:4.07%
  • MIX係数:51.45
  • 自己資本比率:37.1%
  • 配当利回り:5.52%
  • 配当性向:382.4%
  • 累進配当:なし
  • DOE採用:なし
  • 株主優待:あり
  • 連続増配年数:9年
  • 減配回数:1回
  • 増配率(1年/3年/5年/10年):2.6%/56.0%/178.6%/1,850.0%
  • 営業CFマージン:1.12%
  • 配当残年数:5年

PERは17倍台とやや高めですが、PBR3.0倍は市場からの期待の表れともいえます。
ROEは4%台と控えめながら、9年連続増配を続けている点は堅実な経営姿勢を示しています。
営業CFマージンは1%程度と低水準ながら、自己資本比率37%を確保しており、財務基盤としては一定の安定感があります。
配当利回りは5.5%と高く、優待制度もあるため、インカムゲイン重視の投資家には魅力的です。
なお、配当性向382%は一時的な利益要因による影響を含むとみられ、実質的には無理のない範囲での配当継続が想定されます。

株主優待内容

出典:タマホーム株式会社

タマホームでは、株主への感謝と長期保有の促進を目的に、年1回の株主優待を実施しています。
毎年11月30日現在の株主名簿に記載された100株以上保有の株主が対象です。
優待内容は、保有期間に応じて「特製クオ・カード」が贈呈されるシンプルな仕組みです。

保有株式数保有3年未満保有3年以上
100株以上2,000円分のクオカード4,000円分のクオカード

贈呈は年1回(中間期)に行われ、3年以上の継続保有で金額が倍額になる長期優遇制度が設けられています。
なお、継続保有とは、毎年11月末・5月末の株主名簿で7回以上連続して同一株主番号で100株以上を保有していることが条件です。
長期保有を促す制度設計になっており、クオカードという使いやすい優待内容も個人投資家にとって魅力的です。

まとめ
  • 事業の安定性と課題
    • 全国展開による営業網と知名度を強みに、住宅販売では安定した受注を維持しています。
    • 一方で、住宅需要の変動に業績が左右されやすい点はリスクであり、外部環境の影響を受けやすい業界構造には注意が必要です。
  • 財務面の特徴
    • 自己資本比率37%とまずまずの水準ながら、営業CFマージン1%台とキャッシュ創出力の弱さが目立ちます。
    • また、ROE4%台と収益効率も低く、今後は利益率改善の取り組みが求められます。
  • 株主還元姿勢
    • 9年連続増配+高配当利回り(5%超)は明確な強みです。
    • 一方で、配当性向382%という実績値は特殊要因を含むとみられ、今後の持続性を慎重に見極める必要があります。
  • 優待制度の魅力
    • 長期保有でクオカードが倍額(2,000円→4,000円)になる点は魅力的です。
    • ただし、金額的なインパクトは小さく、あくまで“長期保有のきっかけを作る”優待という印象です。

🌟おすすめ度(主観的評価):★★★☆☆+(3.5)

しけなぎ

タマホームは、安定したブランド力と営業力を背景に、住宅市場で確かな存在感を持つ企業です。
一方で、利益率やキャッシュフローの低さなど、収益面の課題も残しており、今後は利益体質の強化が焦点になります。
とはいえ、9年連続増配と5%超の高配当利回りは非常に魅力的で、株主還元への意識は明確。
長期保有で優待が拡充される点も含めて、「堅実な高配当銘柄を保有しながら安定収益を狙いたい」という投資家に向くタイプです。
業績の波や利益効率を考慮すると、やや慎重に見ておく必要がありますが、安定配当と株主思いの姿勢を両立する企業として、今後も注目していきたい銘柄だと感じます。

アスクル(2678)

アスクルは、オフィス用品の通販サービスを主力とする企業です。
法人向けのオフィス用品宅配では国内トップクラスのシェアを持ち、「明日来る」という社名の由来どおり、翌日配送を強みに事業を拡大してきました。
近年はヤフーとの連携を通じて個人向けEC「LOHACO」事業にも注力しており、法人・個人双方の販路を持つハイブリッドなモデルが特徴です。
家具や日用品、医療用品など取り扱い領域も広がっており、物流効率と顧客基盤の拡大を両立しています。

基本情報

  • 株価:1,531円
  • 時価総額:1,451億円
  • PER:21.44倍
  • PBR:2.0倍
  • ROE:11.62%
  • MIX係数:42.02
  • 自己資本比率:34.2%
  • 配当利回り:2.48%
  • 配当性向:39.8%
  • 累進配当:なし
  • DOE採用:なし
  • 株主優待:あり
  • 連続増配年数:6年
  • 減配回数:0回
  • 増配率(1年/3年/5年/10年):5.6%/22.6%/100.0%/153.3%
  • 営業CFマージン:2.68%
  • 配当残年数:12年

ROEは11.6%と高く、資本効率の高さが目立ちます。
PERは21倍台とやや割高感はあるものの、安定した成長期待が織り込まれている水準です。
自己資本比率34%と財務基盤はやや軽めですが、営業CFマージン2.7%を維持しており、安定したキャッシュ創出力があります。
配当性向は40%前後と無理のない範囲に収まっており、着実な増配を継続中。
利回りは2.5%程度と控えめながら、長期的に見れば安定成長と継続還元の両立を目指す企業といえます。

株主優待内容

出典:アスクル株式会社

アスクルでは、一般消費者向けのECサイト「LOHACO」で利用できる2,000円分(500円×4枚)の割引クーポンを贈呈しています。
株主優待は年2回実施され、中間(11月20日)と期末(5月20日)の株主名簿に記載された100株以上保有の株主が対象です。

基準日優待内容贈呈時期
11月20日(中間)LOHACO割引クーポン2,000円分翌年1月下旬
5月20日(期末)LOHACO割引クーポン2,000円分8月上旬

年間で合計4,000円分のクーポンがもらえる仕組みで、LOHACOで日用品や食品などを購入している株主には実用性の高い優待です。
また、年2回の優待発行により、株主との接点を継続的に保つ設計になっています。

まとめ
  • 事業の特徴と強み
    • アスクルは法人向け通販の分野で国内トップクラスのシェアを誇り、BtoB事業の安定収益を基盤としています。
    • 加えて、ヤフーとの協業による個人向けEC「LOHACO」の成長にも注力しており、BtoBとBtoCの二軸展開でリスク分散を図っています。
  • 財務・収益面の特徴
    • ROE11%超と資本効率は高く、利益体質の安定感があります。
    • 一方で、自己資本比率34%とやや軽めで、物流設備投資などによりキャッシュフローはやや変動しやすい傾向があります。
    • PER21倍台は市場の成長期待を織り込んだ水準であり、割安感は薄めです。
  • 株主還元姿勢
    • 6年連続増配と安定した配当実績を持ち、配当性向40%前後とバランスの取れた還元を実施しています。
    • 配当利回りは2%台と控えめながら、着実な増配基調が評価ポイントです。
  • 優待制度の実用性
    • LOHACOクーポンは日常的に使いやすい優待内容で、年2回の発行も嬉しい設計。
    • ただし、LOHACOを利用しない株主にはやや恩恵が限定的という側面もあります。

🌟おすすめ度(主観的評価):★★★☆☆(3.5)

しけなぎ

アスクルは、法人向け通販で安定収益を確保しつつ、個人向けECでも成長を狙うバランス型企業です。
ROEの高さや増配実績など、経営の安定感が感じられる一方で、自己資本比率やCF面ではまだ改善余地があります。
株主優待は実用的で使い勝手の良い内容ですが、LOHACOを利用していない投資家にはメリットがやや限定的。
配当・優待の両方をほどよく楽しめる堅実タイプの銘柄として位置づけられます。
今後は、LOHACO事業の収益改善と物流効率化の進展が鍵。
BtoBでの安定基盤を維持しながら、EC領域でのシナジー拡大が進むかに注目したいところです。

ラクト・ジャパン(3139)

ラクト・ジャパンは、乳原料やチーズ・食肉などの輸入・販売を手がける食品商社です。
欧米・豪州などからの乳製品輸入を中心に、食肉・加工食品まで幅広く扱っており、国内メーカーや外食産業向けに安定供給を行っています。
また、アジア地域では現地生産・販売拠点を展開し、グローバルな調達・販売ネットワークを構築。
原料商社としての強みを活かしながら、製造・加工事業にも踏み込み、収益構造の多角化を進めています。

基本情報

  • 株価:4,075円
  • 時価総額:408億円
  • PER:9.33倍
  • PBR:1.4倍
  • ROE:12.05%
  • MIX係数:12.88
  • 自己資本比率:33.8%
  • 配当利回り:3.24%
  • 配当性向:25.3%
  • 累進配当:なし
  • DOE採用:なし
  • 株主優待:あり
  • 連続増配年数:9年
  • 減配回数:0回
  • 増配率(1年/3年/5年/10年):66.7%/150.0%/263.6%/433.3%
  • 営業CFマージン:0.37%
  • 配当残年数:41年

PERは9倍台と割安水準で、収益基盤の安定感が評価できます。
ROEは12%と高水準で、資本効率の良さが際立ちます。
一方、営業CFマージンは0.4%と低く、キャッシュフローの波が大きい点には注意が必要です。
自己資本比率33.8%と財務面はやや軽めですが、配当性向25%前後と無理のない還元姿勢を維持しています。
9年連続増配を続けており、安定的な成長と株主重視の経営スタンスがうかがえる企業です。

株主優待内容

出典:ラクト・ジャパン株式会社

ラクト・ジャパンでは、株主への感謝と中長期的な株式保有の促進を目的として株主優待制度を設けています。
2025年11月期からは優待制度の内容が一部変更され、「2年以上継続保有している株主」を対象とする長期優遇型の内容になっています。
対象は、2025年11月30日時点で100株以上を2年以上継続保有している株主です。
基準日は毎年11月30日と翌年5月31日で、5回以上連続して同一株主番号で記載されていることが条件となります。

コース名保有株式数継続保有期間2年未満継続保有期間2年以上
Aコース100株以上300株未満優待対象外自社選定カタログに掲載する3,000円相当の食品・乳製品などから1品選択
Bコース300株以上優待対象外自社選定カタログに掲載する5,000円相当の食品・乳製品などから1品選択

乳製品や加工食品など、同社らしさの感じられる内容で、自社商材への理解促進と株主とのつながり強化を意識した構成になっています。
300株以上保有の株主には兵庫県特産の素麺セットが贈られるなど、地域色を活かした優待が魅力です。

まとめ
  • 事業の特徴と強み
    • 世界的なネットワークを活かして安定供給を実現し、原材料価格の変動にも柔軟に対応しています。
    • 一方で、国際市況や為替レートの影響を受けやすい事業構造であり、利益変動リスクには注意が必要です。
  • 財務・収益面の特徴
    • ROE12%超と資本効率が高く、収益性の高さが目立ちます。
    • ただし、営業CFマージン0.4%台とキャッシュフローはやや不安定で、運転資金の影響を受けやすい体質です。
    • PER9倍台と割安水準で評価余地はあるものの、自己資本比率33%台と財務面の厚みは限定的です。
  • 株主還元姿勢
    • 9年連続増配を継続しており、配当性向25%前後と無理のない水準での還元を実施しています。
    • 長期的な視点で増配を続けている点は好感ですが、キャッシュフロー面の安定化が今後の課題です。
  • 優待制度の特徴
    • 2年以上の長期保有株主限定に変更されたことで、より中長期志向の投資家に向く設計になりました。
    • 食品・乳製品の自社商品を選べるカタログギフト形式は、実用性と企業イメージの両方を兼ね備えています。

🌟おすすめ度(主観的評価):★★★★☆(4.0)

しけなぎ

ラクト・ジャパンは、食品原料分野で高い専門性と実績を持つ安定企業です。
ROE12%超の高い収益性と9年連続増配という実績からも、堅実な経営基盤がうかがえます。
PER9倍台と割安感がありつつ、配当性向25%前後で余力を残した還元方針も魅力的です。
一方で、営業CFの低さや為替影響のリスクといった商社業特有の課題はありますが、その中でも安定した成長を維持しており、長期的に信頼できる銘柄といえます。
株主優待は2年以上保有の長期株主限定で、自社商品を中心とした実用的なカタログギフトが好印象。
配当と優待の両面で楽しめる点からも、長期保有に向いた“堅実高還元銘柄”として注目できます。
派手さはないものの、着実に信頼を積み重ねるタイプの企業で、安心して持ち続けられる存在だと感じます。

ニイタカ(4465)

ニイタカは、業務用洗剤や固形燃料を主力とする化学メーカーです。
旅館・外食産業向けの固形燃料では国内トップクラスのシェアを誇り、業務用洗剤などの清掃・衛生関連製品も幅広く展開しています。
環境配慮型商品の開発にも注力しており、学校・介護施設・病院など多様な業界へ販路を拡大。
また、近年はDOE(株主資本配当率)を配当方針に取り入れるなど、株主還元にも積極的な姿勢を示しています。

基本情報

  • 株価:2,514円
  • 時価総額:149億円
  • PER:13.49倍
  • PBR:1.0倍
  • ROE:12.83%
  • MIX係数:13.36
  • 自己資本比率:65.3%
  • 配当利回り:3.02%
  • 配当性向:30.1%
  • 累進配当:なし
  • DOE採用:あり
  • 株主優待:あり
  • 連続増配年数:1年
  • 減配回数:1回
  • 増配率(1年/3年/5年/10年):109.1%/228.6%/253.8%/338.1%
  • 営業CFマージン:4.40%
  • 配当残年数:36年

ROE12.8%と高い資本効率を維持しており、PBR1.0倍と株価の割高感はなく堅実な水準です。
自己資本比率65%超と財務体質は極めて健全で、キャッシュフロー面も安定。
配当性向30%前後・DOE採用と、株主還元に対する意識が明確に示されています。
PER13倍台は適正水準であり、業績の安定性を考えると中長期保有に適したバランス型銘柄といえます。

株主優待内容

出典:株式会社ニイタカ

ニイタカでは、株主への感謝の意を込めて年2回(中間・期末)の株主優待を実施しています。
毎年5月31日および11月30日現在の株主名簿に記載された100株以上保有の株主が対象です。

基準日保有株式数優待内容補足
5月31日(期末)100株以上1,000株未満ジェフグルメカード500円分全国約35,000店舗で利用可能。利用期限なし。
5月31日(期末)1,000株以上日本旅行ギフト旅行券5,000円分旅行・宿泊・JR券などに利用可能。
11月30日(中間)100株以上1,000株未満ジェフグルメカード500円分期末と同様に利用期限なし。
11月30日(中間)1,000株以上ジェフグルメカード5,000円分または自社グループ製品詰め合わせ優待相当額の寄付(日本赤十字社)を選択可能。

年間で最大1万円相当の優待が受け取れる仕組みとなっており、ジェフグルメカード・旅行券・自社製品など、誰でも使いやすく汎用性の高い内容が特徴です。
また、寄付制度を選べる点も、社会貢献を重視する企業姿勢が感じられます。

まとめ
  • 事業の安定性と特徴
    • ニイタカは、業務用洗剤・固形燃料で国内トップシェアを誇る安定企業です。
    • 外食・宿泊業の回復が追い風となる一方、景気動向の影響を受けやすい側面もあります。
    • ただし、清掃・衛生関連の需要が底堅く、安定成長を維持できる事業基盤を持っています。
  • 財務面の強さ
    • 自己資本比率65%超と高水準で、ROE12.8%・営業CFマージン4.4%とバランスの取れた収益構造を実現。
    • PBR1.0倍前後の水準は割高感がなく、財務の堅実さが際立ちます。
  • 株主還元姿勢
    • DOE採用・配当性向30%前後と明確な還元方針を掲げ、10年で配当3倍超・増配9回の実績を持ちます。
    • 安定配当を重視しつつも、業績に応じて柔軟に還元を強化する姿勢が見られます。
  • 優待制度の特徴
    • 年2回の実施・実用性の高い内容・寄付制度の選択など、非常に完成度の高い優待設計です。
    • 旅行券やジェフグルメカードは利用範囲が広く、長期保有の満足度が高い制度といえます。

🌟おすすめ度(主観的評価):★★★★☆+(4.5)

しけなぎ

ニイタカは、安定した財務基盤と高い還元意識を兼ね備えた、堅実な優良企業です。
DOE採用により配当の持続性が明確に担保されており、配当+優待の総合利回りも高水準です。
優待は年2回実施・寄付も選べるなど柔軟性があり、投資家への配慮を感じる内容。
財務の健全性と株主思いの姿勢をあわせ持ち、長期保有に最も適したタイプの高還元銘柄といえます。
外食・観光需要の回復も追い風となり、今後の業績成長にも期待が持てます。
安定・信頼・還元の三拍子がそろった、“安心して長く持てる1社”だと感じます。

オオバ(9765)

オオバは、建設コンサルタント業を手がける企業で、測量・調査・設計・区画整理・情報処理サービスなど幅広い分野を展開しています。
官公庁向けの公共事業に加え、民間案件の比率が高い点が特徴で、不動産開発や都市計画などの需要にも対応。
測量や地理情報システム(GIS)といった専門技術を強みに、地域再開発・防災関連など長期需要の高い分野で安定した収益を確保しています。

基本情報

  • 株価:1,084円
  • 時価総額:182億円
  • PER:12.33倍
  • PBR:1.4倍
  • ROE:10.71%
  • MIX係数:16.89
  • 自己資本比率:71.0%
  • 配当利回り:3.87%
  • 配当性向:50.2%
  • 累進配当:なし
  • DOE採用:なし
  • 株主優待:あり
  • 連続増配年数:5年
  • 減配回数:1回
  • 増配率(1年/3年/5年/10年):13.5%/82.6%/200.0%/250.0%
  • 営業CFマージン:-2.82%
  • 配当残年数:14年

PERは12倍台と割安水準で、ROE10%超と効率的な経営ができている点が評価できます。
自己資本比率71%と財務体質は非常に健全で、安定性は高い水準。
一方で、直近は営業キャッシュフローがマイナスとなっており、投資負担や受注動向の影響には注意が必要です。
それでも、増配傾向が続いており、配当性向50%超と株主還元への意識が強い企業です。
民間案件比率が高く、安定感と成長性を両立した建設コンサル銘柄として注目されます。

株主優待内容

出典:株式会社オオバ

オオバでは、クオカード(5月末基準)とチョコレート菓子(11月末基準)の2種類の株主優待を実施しています。
株式の保有年数と株数に応じてクオカードの金額が段階的に増加するほか、社会貢献活動の一環として障がい者支援工房「ショコラボ」のチョコレートを贈呈しています。

【5月末基準:クオカード】
保有年数保有株式数優待内容
1年未満100株以上500株未満対象外
1年未満500株以上1,000株未満クオカード1,000円分
1年未満1,000株以上クオカード4,000円分
1年以上3年未満100株以上500株未満クオカード500円分
1年以上3年未満500株以上1,000株未満クオカード3,000円分
1年以上3年未満1,000株以上クオカード7,000円分
3年以上100株以上500株未満クオカード800円分
3年以上500株以上1,000株未満クオカード4,000円分
3年以上1,000株以上クオカード10,000円分
【11月末基準:チョコレート菓子】
対象株主優待内容
2,500株以上保有の株主「ショコラボ」製チョコレート菓子(保有年数問わず贈呈)

5月のクオカードで日常的な使いやすさを提供しつつ、11月のチョコレート菓子では企業の温かみと社会貢献への想いが感じられます。
単なる還元にとどまらず、株主とのつながりを大切にする優待設計といえますね。

まとめ
  • 事業の特徴と安定性
    • 官公庁案件だけでなく民間案件の比率も高く、景気に左右されにくい安定型の事業構造を持っています。
    • 都市再開発や防災分野など、長期的に需要が見込まれる領域に強みがあります。
  • 財務・収益面の特徴
    • 自己資本比率71%・ROE10.7%と、財務安全性と効率性を高水準で両立。
    • PER12倍台・PBR1.4倍と評価は落ち着いており、割安感も感じられます。
    • 一方で、営業CFマージンがマイナスであり、受注・資金繰りの波には注意が必要です。
  • 株主還元姿勢
    • 配当性向50%超・5年連続増配と、株主還元に積極的な姿勢が明確。
    • 安定配当+優待拡充という実質的な還元強化が続いています。
  • 優待制度の特徴
    • 5月末のクオカード(最大1万円)+11月末のチョコレート菓子(社会貢献型)の年2回構成。
    • 金額面だけでなく、「社会的意義を持つ優待」という独自性があり、企業姿勢の誠実さが際立ちます。

🌟おすすめ度(主観的評価):★★★★☆(4.0)

しけなぎ

オオバは、財務の安定性と株主重視の姿勢を兼ね備えた、堅実な建設コンサルタント企業です。
自己資本比率70%超と高い安全性を保ちながら、ROE10%超・5年連続増配という実績を着実に積み重ねています。
株主優待は、長期保有優遇のクオカード制度に加え、社会貢献型のチョコレート菓子を取り入れたユニークな構成。
「株主還元を通じて社会とのつながりを意識する」姿勢が印象的で、企業としての誠実さが伝わります。
一方で、営業キャッシュフローがマイナス圏で推移しており、受注・投資面の動向を慎重に見極めたい点はあります。
総じて、安定した財務基盤と温かみのある優待制度を両立する企業として、長期保有でじっくり付き合える1社だと感じます。

まとめ:11月の優待シーズンは“実用性と楽しみが両立する”銘柄を

11月は、年間を通じても比較的銘柄数が多く、バリエーション豊かな優待が揃うシーズンです。
今回取り上げた企業も、それぞれが「自社らしさ」を活かしながら、実用性と工夫を兼ね備えた優待制度を展開している点が印象的でした。

日常で使いやすいクオカードや食品、企業姿勢が感じられる社会貢献型の優待など、“届いてうれしい+使ってうれしい”優待が目立ちます。
配当や優待の数字だけでなく、その背景にある企業の想いや「応援したくなる理由」にも注目したいシーズンです。

この記事のポイントを、改めて整理しておきます。

  1. 11月の権利付き最終日は 11/26(水)
  2. 実用性の高い優待が多く、長期保有で優遇される制度も豊富
  3. 配当利回り・配当性向・CFなど還元の持続性にも注目
  4. 社会性や企業の個性が表れた“温かみのある優待”が多い

投資では数字の比較も大切ですが、「この企業の優待が届くのが楽しみ」と思えるかどうかも、長く続けるうえでのモチベーションになります。
保有している間に優待が届き、配当が入り、ふとした瞬間に企業とのつながりを感じられる。
そんな体験こそが、11月優待シーズンの醍醐味だと思います。

届く優待を楽しみながら、“応援したくなる1社”を見つけてみてください。

当ブログは、投資の勧誘を目的としたものではありません。
投資に際しては、ご自身の判断と責任で行っていただくようお願い申し上げます。

しけなぎ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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