11/5(水):銘柄分析ツールのデータを更新しました!銘柄分析ツールはこちら

【2025年12月】株主優待銘柄まとめ-全銘柄リスト&おすすめ優待株をピックアップ!

2025年12月の株主優待シーズンが近づいてきました🎉
この記事では、12月に権利確定日を迎える優待銘柄を一覧で整理し、その中から特に注目したい銘柄をピックアップして解説しています。

優待内容や配当利回りだけでなく、企業の安定性や成長性といった視点もあわせて確認できるので、銘柄選びのヒントとして活用いただければと思います。

また、株主優待を受け取るうえで欠かせない「権利確定日」についても、ポイントをわかりやすく整理しました。
気になる銘柄があれば、早めにチェックしておくのがおすすめです。

それでは、さっそく12月注目の優待銘柄を見ていきましょう!

目次

権利確定日と優待取得の流れ

株主優待を受け取るために必要な条件として、「権利確定日」があります。
この日は企業ごとに定められており、この日までに株を保有していることで、優待や配当を受け取る権利を得ることができます。

権利確定日とは?

権利確定日は、その時点で株主名簿に名前が記載されている株主に、優待や配当の権利が与えられる日です。
この権利を得るには、「権利付き最終日」までに株を購入して保有していることが条件となります。
2025年12月の権利確定日は12月30日(火)、権利付き最終日は12月26日(金)となっています。

優待や配当を受け取るまでの流れ

配当・優待を受け取るためのステップを簡単に確認してみましょう。

STEP
権利付き最終日(12月26日)までに株を購入する

権利確定日の2営業日前である権利付き最終日(12月26日)までに株を購入し、保有していることが条件です。
この日を逃してしまうと、優待や配当を受け取ることができないため、注意が必要です。

STEP
権利落ち日(12月29日)とは?

権利付き最終日の翌日である権利落ち日には、株を売却しても優待や配当の権利が保持されます。
ただし、この日は株価が下落することが一般的なので、売却タイミングに注意しましょう。

STEP
権利確定日(12月30日)を迎える

権利確定日を過ぎると、その月の株主優待や配当の権利が正式に確定します。
この時点で株主名簿に記載されていれば、優待や配当が確実に受け取れます。

具体例と注意点

2025年12月の株主優待や配当を受け取るには、権利付き最終日(12月26日)までに株を購入することが必須です。
たとえば、12月29日(権利落ち日)以降に購入した場合、その月の優待を受け取ることはできません。

また、以下の点にも注意しましょう。

  • 株価の変動リスク:権利落ち日に株価が下落することがあるため、タイミングを計って取引する必要があります。
  • 優待内容や条件の確認:優待内容や条件が企業によって異なるため、公式情報を事前にチェックすることが重要です。

2025年12月の優待銘柄リスト(株価情報は、2025年11月3日時点

今回ご紹介する株主優待銘柄を、より見やすく整理した「優待銘柄リスト」をご用意しました。
基本情報や財務指標、優待内容などを一覧で比較できるようになっており、効率的に検討を進めることができます。

優待投資をお考えの方はもちろん、これから投資を始めたい方にもおすすめの内容です。
ご自身の投資スタイルや目的に合わせて、ぜひお役立てください!

優待銘柄リスト

ツイッター(X)で、データ更新のたびに優待銘柄リストを載せています。
気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

銘柄分析ツールのご紹介

皆さんが気になった銘柄はありましたか?

投資で大切なのは、「自分の投資スタイルに合う銘柄を選ぶこと」だと思います。
高配当株をコツコツ集めたい方もいれば、成長株でリターンを狙いたい方もいるでしょう。
ぜひ今回の内容を参考に、ご自身のスタンスに照らして考えてみてくださいね。

さらに詳しく個別銘柄を調べたい方には、私が公開している銘柄分析ツールをぜひ活用してみてください。
株価・配当利回り・ROE・自己資本比率などの基本データに加え、増配率やキャッシュフロー推移まで確認できます。
「気になる銘柄をさっと比較する」のに便利なツールです。

銘柄分析ツールの使い方を、以下の動画で簡単にご紹介しています。
ぜひご覧ください!

注目優待銘柄のピックアップ

今回の優待銘柄リストから、特に気になる銘柄をいくつかピックアップしました。
それぞれの銘柄の特徴や魅力、そしてリスクについても少し掘り下げてみたいと思います。
どの銘柄がどんな強みを持っているのか、一緒に見ていきましょう。
各銘柄の優待内容や財務状況を比較しながら、投資のヒントにしていただければ幸いです!

株価情報は、2025年11月3日時点のものを使用しています。

INPEX(1605)

INPEXは、国内最大の資源開発企業であり、原油・天然ガスの探鉱・開発・生産を手掛ける総合エネルギー企業です。
政府が黄金株を保有しており、国策的な側面を持つ点も特徴です。
主力のLNG(液化天然ガス)事業を中心に、オーストラリア・中東など世界各地でエネルギー資源開発を展開しています。
近年は脱炭素社会を見据え、水素や再生可能エネルギーへの投資にも積極的に取り組んでいます。

基本情報

  • 株価: 2,841円
  • 時価総額: 3兆5,772億円
  • PER: 9.20倍
  • PBR: 0.7倍
  • ROE: 9.46%
  • MIX係数: 6.81
  • 自己資本比率: 65.3%
  • 配当利回り: 3.52%
  • 配当性向: 32.4%
  • 累進配当: あり
  • DOE採用: なし
  • 株主優待: あり
  • 連続増配年数: 4年
  • 減配回数: 2回
  • 増配率(1年/3年/5年/10年): 16.2%/79.2%/186.7%/-
  • 営業CFマージン: 28.90%
  • 配当残年数: 31年

PERは9倍台と割安水準で、PBR0.7倍は依然としてバリュー株としての魅力を維持しています。
ROEは9%台と資源価格の影響を受けつつも高水準を維持しており、自己資本比率も65%超と財務体質は極めて健全です。
営業CFマージンは約29%と極めて高く、資源開発企業としてのキャッシュ創出力の強さが際立っています。
配当性向も30%台前半にとどまり、今後の安定的な増配余地も十分あるといえます。

株主優待内容

出典:INPEX株式会社

INPEXでは、株主への感謝と中長期的な保有促進を目的として、オリジナルデザインのQUOカードを贈呈する株主優待制度を導入しています。
毎年12月31日時点で400株以上を1年以上継続保有している株主が対象となり、保有株数および継続保有年数に応じて贈呈金額が変わる仕組みです。

保有株式数1年以上(名簿3回記載)2年以上(名簿5回記載)3年以上(名簿7回記載)
400株未満贈呈なし贈呈なし贈呈なし
400株以上〜800株未満1,000円分2,000円分3,000円分
800株以上2,000円分3,000円分5,000円分

長期保有するほど金額が増える仕組みで、最大で5,000円分のQUOカードが受け取れます。
また、QUOカードという汎用性の高い優待内容のため、日常で使いやすい点も魅力です。
エネルギー関連企業としては珍しく、株主との長期的な関係構築を重視した制度設計になっており、配当と合わせて“安定還元”を体現する内容といえます。
長期保有を促す制度設計になっており、クオカードという使いやすい優待内容も個人投資家にとって魅力的です。

まとめ
  • エネルギー開発事業の強みと市場環境
    • INPEXは、世界各地でエネルギー資源の開発・供給を担う日本の中核企業です。
    • 資源価格の動向に業績が左右されやすい面はあるものの、長期契約を軸に安定した操業基盤を維持しています。
  • 堅実な財務体質と投資余力
    • 自己資本比率65%超・営業CFマージン約29%と、強固な財務基盤が際立っています。
    • 潤沢なキャッシュフローを背景に、水素や再エネ分野など新領域への投資も着実に進めています。
  • 配当と還元のバランス
    • 累進配当方針を掲げており、減配せず持続的な配当成長を目指す姿勢が明確です。
    • 配当利回り3.5%前後・配当性向30%台前半と安定した水準を維持し、実績に裏打ちされた還元を続けています。
  • 長期保有を促す優待制度
    • 400株以上の保有でQUOカードを贈呈する制度を採用し、保有年数に応じて金額が増える設計です。
    • エネルギー関連企業では珍しく、安定配当とあわせて長期保有を後押しする内容となっています。

🌟おすすめ度(主観的評価):★★★★☆(4.0)

しけなぎ

INPEXは、エネルギー分野の安定収益と累進配当による継続的な株主還元が魅力の企業です。
資源価格の変動に左右される面はあるものの、強固な財務基盤と高いキャッシュフローが下支えとなっています。
優待制度も備えており、エネルギー株としては珍しく「配当+優待で長期保有を楽しめる銘柄」といえます。
中長期的には、再エネや水素など新領域への投資がどこまで成果につながるかにも注目したいところです。
堅実さの中に成長の芽を感じる、長期インカム重視の投資家にぴったりの1銘柄です。

クリヤマホールディングス(3355)

クリヤマホールディングスは、ゴム・合成樹脂製品を中心に産業資材を幅広く手がける専門商社です。
建設機械・自動車・産業機器などの分野向けに製品を展開し、尿素SCRセンサー事業など高付加価値領域への展開も進めています。
国内外に生産・販売拠点を持ち、安定した取引基盤のもとで堅実な収益構造を築いています。

基本情報

  • 株価: 1,661円
  • 時価総額: 370億円
  • PER: 9.07倍
  • PBR: 0.7倍
  • ROE: 8.37%
  • MIX係数: 6.62
  • 自己資本比率: 63.7%
  • 配当利回り: 3.37%
  • 配当性向: 30.4%
  • 累進配当: なし
  • DOE採用: あり
  • 株主優待: あり
  • 連続増配年数: 8年
  • 減配回数: 0回
  • 増配率(1年/3年/5年/10年): 22.2%/120.0%/175.0%/266.7%
  • 営業CFマージン: 8.83%
  • 配当残年数: 27年

PERは9倍台と割安感があり、PBR0.7倍は市場からの保守的な評価を示しています。
ROEは8%台と安定しており、自己資本比率63%超と財務の健全性も高水準です。
DOE採用により配当の下支えが期待できるほか、営業CFマージン約9%とキャッシュ創出力も良好。
配当性向30%前後のバランスを保ちながら、今後も安定的な増配が見込める堅実な配当方針といえます。

株主優待内容

出典:クリヤマホールディングス株式会社

クリヤマホールディングスでは、株主への感謝と中長期的な保有促進を目的に、オリジナルデザインのQUOカードを贈呈する株主優待制度を導入しています。
対象となるのは、毎年12月31日時点で200株以上を保有している株主で、保有株数と継続保有期間に応じて贈呈金額が段階的に増加します。

保有株式数継続保有1年以上3年未満継続保有3年以上
200株以上〜1,000株未満クオカード1,000円分クオカード2,000円分
1,000株以上〜2,000株未満クオカード2,000円分クオカード4,000円分
2,000株以上クオカード4,000円分クオカード8,000円分

保有年数に応じて金額が2倍〜4倍に増える設計になっています。
使い勝手の良いQUOカードを採用しており、長期保有を後押しする実用的な優待制度といえますね。

まとめ
  • 産業資材事業の安定性と展開力
    • クリヤマホールディングスは、ゴムや合成樹脂製品を中心とした産業資材を幅広く取り扱う専門商社です。
    • 建設機械や自動車向けを中心に、景気変動の影響を受けにくい安定的な取引基盤を築いています。
  • 堅実な財務体質と利益基盤
    • 自己資本比率63%超・営業CFマージン約9%と、堅実な財務運営が際立っています。
    • 安定したキャッシュフローを背景に、新規事業や海外展開にも取り組める余力を持っています。
  • 安定成長を意識した還元方針
    • DOE(株主資本配当率)を採用しており、安定した配当を継続する方針が明確です。
    • 配当性向30%台前半・利回り3%台と無理のない水準で、着実な増配基調を維持しています。
  • 中長期保有を促す優待制度
    • 200株以上の保有でQUOカードがもらえる制度を新設し、継続保有で金額が増える仕組みを採用しています。
    • 金額は控えめながらも、DOE配当と組み合わせることで長期保有を後押しする内容となっています。

🌟おすすめ度(主観的評価):★★★★☆(4.0)

しけなぎ

クリヤマホールディングスは、安定した事業基盤と堅実な財務体質を兼ね備えた卸売企業です。
DOE採用による安定配当に加え、新設された株主優待制度が長期保有の魅力を高める構成になっています。
派手さはないものの、連続増配8年・減配なしという実績が示す通り、株主重視の姿勢は明確です。
景気変動に強い産業資材ビジネスを背景に、着実なインカムゲインを積み上げたい投資家に適した1銘柄といえます。

ザ・パック(3950)

ザ・パックは、ショッピングバッグや紙袋、ポリ袋などの商用包装資材を手がける包装業界の大手企業です。
スーパーや百貨店向けを中心に、EC市場向けの包装材需要の拡大を取り込みながら事業を拡大しています。
環境対応型素材の開発にも注力しており、再生紙やバイオマス素材を活用した製品ラインナップで持続可能な成長を目指しています。

基本情報

  • 株価: 1,201円
  • 時価総額: 717億円
  • PER: 11.10倍
  • PBR: 0.9倍
  • ROE: 8.68%
  • MIX係数: 9.99
  • 自己資本比率: 72.1%
  • 配当利回り: 3.44%
  • 配当性向: 35.4%
  • 累進配当: なし
  • DOE採用: なし
  • 株主優待: あり
  • 連続増配年数: 3年
  • 減配回数: 1回
  • 増配率(1年/3年/5年/10年): 31.1%/135.9%/114.6%/135.9%
  • 営業CFマージン: 7.00%
  • 配当残年数: 34年

PERは11倍前後と市場平均並みで、PBR0.9倍と割安感のある水準を維持しています。
ROE8%台・自己資本比率72%超と財務面の安定感は非常に高く、業界内でも屈指の健全性を誇ります。
営業CFマージン7%前後とキャッシュ創出力も良好で、配当性向35%台を保ちながら安定配当を継続しています。
安定した包装需要と財務基盤を背景に、長期的な配当成長が見込めるバランスの取れた企業です。

株主優待内容

出典:ザ・パック株式会社

ザ・パックでは、株主への感謝と継続保有の促進を目的に、年2回の株主優待を実施しています。
対象は毎年6月30日および12月31日時点で100株(1単元)以上を保有する株主です。

基準日優待内容金額備考
6月30日図書カード500円分オリジナルデザインカード
12月31日QUOカード1,000円分オリジナルデザインカード

優待品は、6月に図書カード、12月にQUOカードと、年2回異なる内容が贈呈されます。
年間で合計1,500円分相当のギフトが受け取れる設計で、どちらも実用性の高いアイテムです。
また、包装資材メーカーらしく、優待品には企業オリジナルデザインが採用されており、ブランドイメージを感じられる点も魅力です。

まとめ
  • 包装資材事業の安定成長と環境対応
    • ザ・パックは、商業用包装資材の製造・販売で国内トップクラスの実績を持つ企業です。
    • 景気変動の影響を受けにくく、EC需要や環境対応型包装材へのシフトが成長を後押ししています。
  • 堅実な財務体質と安定収益
    • 自己資本比率72%超・営業CFマージン7%前後と、財務の安定性は業界内でも際立っています。
    • 資産効率を保ちながら、高い収益基盤を維持している点が強みです。
  • 持続的な配当とバランスの取れた還元姿勢
    • 配当性向35%前後・利回り3%台半ばと、安定した配当水準を維持しています。
    • 利益状況に応じて柔軟に増配を行っており、堅実ながらも株主への還元意識が高い企業です。
  • 年2回の優待で感じる株主重視
    • 6月に図書カード・12月にQUOカードが贈呈される年2回優待を実施しています。
    • 金額は控えめながらも、自社らしいデザインと実用性で“長く応援したくなる”優待内容となっています。

🌟おすすめ度(主観的評価):★★★☆☆+(3.5)

しけなぎ

ザ・パックは、包装資材業界の安定した需要と高い財務健全性が魅力の企業です。
派手な成長はないものの、自己資本比率70%超の堅実経営と着実な増配姿勢が安心感を与えます。
年2回の優待(図書カード+QUOカード)は実用的で、長期保有するほど企業とのつながりを感じやすい構成です。
業績の波も小さく、安定したインカムを積み上げたい投資家に向く“堅実派の優待株”といえます。

東亞合成(4045)

東亞合成は、アクリル酸関連製品を中心に展開する化学メーカーです。
接着剤や樹脂原料、工業薬品などを手がけるほか、瞬間接着剤「アロンアルファ」などの一般消費財でも高い知名度を誇ります。
研究開発力を活かし、化学素材を通じて幅広い産業を支える存在です。

基本情報

  • 株価: 1,530円
  • 時価総額: 1,729億円
  • PER: 13.85倍
  • PBR: 0.8倍
  • ROE: 5.60%
  • MIX係数: 11.08
  • 自己資本比率: 76.5%
  • 配当利回り: 4.25%
  • 配当性向: 57.4%
  • 累進配当: なし
  • DOE採用: なし
  • 株主優待: あり
  • 連続増配年数: 2年
  • 減配回数: 0回
  • 増配率(1年/3年/5年/10年): 13.2%/66.7%/100.0%/150.0%
  • 営業CFマージン: 12.04%
  • 配当残年数: 22年

PER13倍台・PBR0.8倍と、業績安定型の中堅化学メーカーとしては妥当な水準に位置しています。
ROEは5%台と控えめながら、自己資本比率76%超の強固な財務体質が際立ちます。
営業CFマージン12%超とキャッシュ創出力に優れ、配当利回り4%台の高水準還元を継続。
配当性向57%前後とやや高めながら、安定収益を背景に堅実な配当政策を維持している点が特徴です。

株主優待内容

出典:東亞合成株式会社

東亞合成では、株主への感謝と自社製品の理解促進を目的に、保有株数および継続保有年数に応じてQUOカードまたはカタログギフトを贈呈しています。
対象は毎年12月31日時点で100株以上を保有している株主で、保有年数に応じて内容が変わります。

保有株式数継続保有1年以上3年未満継続保有3年以上
100株以上300株未満QUOカード1,000円分+アロンアルファEXTRAゼリー1本QUOカード1,000円分+アロンアルファEXTRAゼリー1本
300株以上500株未満カタログギフト3,000円分+アロンアルファEXTRAゼリー1本カタログギフト4,000円分+アロンアルファEXTRAゼリー1本
500株以上1,000株未満カタログギフト5,000円分+アロンアルファEXTRAゼリー1本カタログギフト8,000円分+アロンアルファEXTRAゼリー1本
1,000株以上カタログギフト10,000円分+アロンアルファEXTRAゼリー1本カタログギフト15,000円分+アロンアルファEXTRAゼリー1本

自社製品「アロンアルファ」を含む構成が特徴で、日常的に使える実用品と地域特産品の組み合わせが魅力です。
化学メーカーとしてのブランドを感じさせつつ、長期保有のインセンティブが明確な優待制度といえますね。

まとめ
  • 化学素材事業の安定性と社会貢献
    • 東亞合成は、アクリル酸関連製品を中心に幅広い化学素材を展開する中堅メーカーです。
    • 自動車・建設・電子材料など多様な分野を支え、景気変動の影響を受けにくい安定した事業基盤を築いています。
  • 高い自己資本比率と強固なキャッシュ創出力
    • 自己資本比率76%超・営業CFマージン12%超と、極めて堅実な財務体質が特徴です。
    • 安定収益を背景に、研究開発投資や株主還元をバランス良く行える余力を備えています。
  • 安定配当を軸にした株主還元姿勢
    • 配当利回り4%超・配当性向57%台と、業績に見合った高水準の還元を継続しています。
    • 累進配当ではないものの、長期的な増配実績と安定配当を両立する姿勢が評価できます。
  • 自社製品を取り入れた実用的な優待制度の特徴
    • QUOカードや地域特産品、さらにアロンアルファEXTRAゼリーなど、独自性のある優待内容が魅力です。
    • 実用性と地域貢献を両立しており、長期保有するほど楽しみが増える構成となっています。

🌟おすすめ度(主観的評価):★★★★☆(4.0)

しけなぎ

東亞合成は、アクリル酸や接着剤など化学素材分野で安定した地位を持つ企業です。
自己資本比率76%超と財務体質が極めて堅実で、配当利回り4%超の高水準還元が魅力です。
また、自社製品「アロンアルファEXTRAゼリー」を含む優待制度は実用性が高く、企業イメージを感じられる内容となっています。
景気変動の影響を抑えながら、着実に配当と優待を楽しみたい長期投資家に適した1銘柄といえますね。

大倉工業(4221)

大倉工業は、合成樹脂フィルムや建材製品を主力とする化学メーカーです。
液晶ディスプレイや太陽電池向けの光学フィルムなど、高付加価値素材分野への展開を進めている点が特徴です。
また、材料開発から製造・販売まで一貫した体制を持ち、安定した事業基盤を構築しています。

基本情報

  • 株価: 4,970円
  • 時価総額: 617億円
  • PER: 12.88倍
  • PBR: 0.9倍
  • ROE: 7.09%
  • MIX係数: 11.59
  • 自己資本比率: 60.2%
  • 配当利回り: 3.92%
  • 配当性向: 44.6%
  • 累進配当: なし
  • DOE採用: あり
  • 株主優待: あり
  • 連続増配年数: 5年
  • 減配回数: 1回
  • 増配率(1年/3年/5年/10年): 45.5%/128.6%/190.9%/326.7%
  • 営業CFマージン: 7.18%
  • 配当残年数: 20年

PER12倍台・PBR0.9倍と、業績の安定性に対して比較的割安な水準にあります。
ROE7%台と収益力は堅調で、自己資本比率60%超の健全な財務体質が支えとなっています。
DOE(株主資本配当率)を採用しており、業績変動時でも安定した配当水準を維持しています。
営業CFマージンは7%台と安定しており、長期的に堅実なキャッシュ創出が期待できる企業です。

株主優待内容

出典:大倉工業株式会社

大倉工業では、株主への感謝と自社グループ事業への理解促進を目的に、QUOカードとグループ施設で利用できる優待券を贈呈しています。
対象は毎年12月31日時点で100株(1単元)以上を保有している株主です。

保有株式数優待内容
100株以上~1,000株未満QUOカード1,000円分+オークラホテル丸亀ホテル利用券(1,000円×2枚)
1,000株以上~2,000株未満QUOカード2,000円分+オークラホテル丸亀ホテル利用券(1,000円×4枚)
2,000株以上QUOカード3,000円分+オークラホテル丸亀ホテル利用券(1,000円×6枚)

優待券はグループ運営のオークラホテル丸亀で使用可能で、宿泊やレストラン(テイクアウト含む)で利用できます。
金券としての利便性が高く、地元・香川県に根ざした企業らしい地域貢献型の優待構成となっています。
また、QUOカードも併せて贈呈されるため、日常でも使いやすい実用的な組み合わせが魅力です。

まとめ
  • 素材事業の安定性と成長分野への展開
    • 大倉工業は、合成樹脂フィルムや建材製品を主力とする化学メーカーです。
    • 液晶向け光学フィルムや太陽電池関連など、成長分野への投資を通じて中長期的な拡大を狙う姿勢が見られます。
  • 堅実な財務基盤と安定収益
    • 自己資本比率60%超・営業CFマージン7%台と、財務面の安定感は高水準です。
    • 素材価格や為替の影響を受けやすい一方で、コスト管理と製品付加価値の向上で利益を確保しています。
  • DOE採用による安定配当方針
    • DOE(株主資本配当率)を採用し、業績変動時でも一定の配当を維持する姿勢が明確です。
    • 配当利回り3〜4%台・配当性向40%台とバランスの取れた水準を保ち、安定的な株主還元を続けています。
  • グループ施設を活かした優待制度
    • オークラホテル丸亀の利用券とQUOカードを組み合わせた、実用性と地域性を兼ね備えた優待内容です。
    • 地元企業としての温かみを感じさせる構成で、長期保有するほど親しみを持てる優待制度といえます。

🌟おすすめ度(主観的評価):★★★★☆(4.0)

しけなぎ

大倉工業は、素材事業の安定性と財務の堅実さが光る中堅メーカーです。
合成樹脂フィルムや建材といった生活・産業両面を支える製品群を展開し、景気変動にも強い事業構造を持っています。
DOE採用による安定的な配当方針に加え、オークラホテル優待とQUOカードの組み合わせは実用性と温かみのある内容です。
業績の波を抑えつつ、安定配当と地域密着の優待を楽しみたい投資家に向く堅実な1銘柄といえますね。

日華化学(4463)

日華化学は、界面活性剤のリーディングカンパニーとして、繊維加工用薬剤や化粧品原料などを幅広く展開する化学メーカーです。
防錆剤や洗浄剤、ヘアケア製品向け成分など、多様な分野に事業を拡大しており、BtoBとBtoCの両面で安定収益を確保しています。
研究開発力を背景に、海外市場への展開や環境対応型製品にも注力しています。

基本情報

  • 株価: 1,451円
  • 時価総額: 257億円
  • PER: 9.58倍
  • PBR: 0.7倍
  • ROE: 8.64%
  • MIX係数: 6.71
  • 自己資本比率: 54.0%
  • 配当利回り: 4.14%
  • 配当性向: 29.9%
  • 累進配当: なし
  • DOE採用: あり
  • 株主優待: あり
  • 連続増配年数: 4年
  • 減配回数: 3回
  • 増配率(1年/3年/5年/10年): 62.5%/136.4%/225.0%/225.0%
  • 営業CFマージン: 11.15%
  • 配当残年数: 37年

PER9倍台・PBR0.7倍と、指標面では依然として割安感がある水準です。
ROE8%超・自己資本比率54%と、収益性と財務健全性のバランスが取れた構造が特徴です。
営業CFマージン11%超とキャッシュ創出力も高く、DOE採用による安定配当方針が魅力です。
配当利回り4%台・配当性向30%前後と無理のない還元水準で、長期保有に向く安定株といえます。

株主優待内容

出典:日華化学株式会社

日華化学では、株主への感謝と自社製品の理解促進を目的に、保有株数に応じて自社のヘアケア・スタイリング商品を贈呈しています。
対象は毎年12月末日時点で500株以上を保有している株主です。

保有株式数優待内容
500株以上~1,000株未満自社ヘアケア・スタイリング商品の中から合計5,000円以内で自由選択
1,000株以上~3,000株未満自社ヘアケア・スタイリング商品の中から合計7,000円以内で自由選択
3,000株以上自社ヘアケア・スタイリング商品の中から合計12,000円以内で自由選択

優待対象商品には、美容室専売ブランド「デミ コスメティクス」のヘアシーズンズ、ヒトヨニ、ビオーブなどの人気シリーズが含まれます。
日用品として使いやすく、品質の高さと実用性を兼ね備えた優待内容が特徴です。
また、冊子形式の申込案内を通じて希望商品を選択できるため、利用しやすく満足度の高い構成となっています。

まとめ
  • 事業の多角化とグローバル展開
    • 日華化学は、界面活性剤を軸に繊維加工・化粧品・工業薬品など多角的に事業を展開する化学メーカーです。
    • 近年は環境対応型製品や海外展開を強化しており、安定した収益基盤の拡大に注力しています。
  • 収益性と財務のバランスの良さ
    • ROE8%台・自己資本比率54%と、利益効率と安全性の両面でバランスの取れた経営体質が特徴です。
    • 営業CFマージン11%超とキャッシュ創出力にも優れており、長期的に安定した資金運用が可能な企業といえます。
  • DOE採用による安定配当方針
    • DOE(株主資本配当率)を採用し、景気変動に左右されにくい安定的な還元姿勢を維持しています。
    • 配当利回り4%前後・配当性向30%前後と無理のない水準で、増配基調を継続している点も好印象です
  • ブランド力を生かした自社製品優待
    • 自社ブランド「デミ コスメティクス」のヘアケア製品を中心とした高品質で実用的な優待内容が魅力です。
    • 化学メーカーとしての技術力とブランド価値を体感できる構成で、使う楽しみを感じられる優待制度といえます。

🌟おすすめ度(主観的評価):★★★★☆(4.0)

しけなぎ

日華化学は、界面活性剤分野で国内トップクラスの実績を誇る安定企業です。
繊維加工薬剤や化粧品原料など、多様な分野に展開することで景気変動に強い収益構造を築いています。
DOE採用による安定配当方針に加え、配当利回り4%前後・配当性向30%台とバランスの取れた還元姿勢も魅力です。
また、自社ブランドのヘアケア製品を選べる優待は実用性が高く、長期保有を楽しみながら支援できる銘柄といえますね。

ニチリン(5184)

ニチリンは、自動車・二輪車用ホースの大手メーカーで、ブレーキホースや油圧ホースなどの分野で高いシェアを誇ります。
国内外の自動車メーカーに製品を供給しており、グローバル展開による安定した収益基盤を持つ企業です。
特に東南アジア・北米地域での生産体制強化を進め、世界的な自動車需要の変化にも柔軟に対応しています。

基本情報

  • 株価: 3,590円
  • 時価総額: 516億円
  • PER: 9.46倍
  • PBR: 0.8倍
  • ROE: 11.40%
  • MIX係数: 8.04
  • 自己資本比率: 68.4%
  • 配当利回り: 4.57%
  • 配当性向: 38.1%
  • 累進配当: なし
  • DOE採用: あり
  • 株主優待: あり
  • 連続増配年数: 4年
  • 減配回数: 1回
  • 増配率(1年/3年/5年/10年): 17.3%/112.0%/193.3%/994.5%
  • 営業CFマージン: 12.15%
  • 配当残年数: 19年

PER9倍台・PBR0.8倍と、指標面では依然として割安水準にあります。
ROE11%超と高い収益力を維持しており、自己資本比率68%の安定した財務基盤が特徴です。
営業CFマージン12%超とキャッシュ創出力も強く、DOE採用によって安定した配当を継続できる体制が整っています。
配当利回り4.5%前後・配当性向38%台と、成長と還元の両立を意識した設計になっています。

株主優待内容

出典:株式会社ニチリン

ニチリンでは、株主への感謝と長期保有の促進を目的に、保有株式数および継続保有年数に応じてQUOカード(クオカード)を贈呈しています。
対象は毎年12月31日時点で100株(1単元)以上を1年以上継続保有している株主です。

保有株式数継続保有1年以上3年未満継続保有3年以上
100株以上クオカード1,000円分クオカード3,000円分
1,000株以上クオカード2,000円分クオカード4,000円分
5,000株以上クオカード3,000円分クオカード5,000円分

1年以上の継続保有が条件となり、長期保有で金額が増額される設計です。
継続保有3年以上で最大5,000円分のQUOカードが贈られ、長期投資を促すインセンティブとしても魅力的です。
また、配当利回りとあわせると、実質的な総合利回りが高水準となる点も注目ポイントです。

まとめ
  • グローバル展開と技術力の強み
    • ニチリンは、自動車・二輪車用ホースで国内外に高いシェアを持つ独立系メーカーです。
    • ブレーキや油圧関連など安全・制御系製品に強みを持ち、安定した需要を背景に堅実な成長を継続しています。
  • 収益性と財務の堅実さ
    • ROE11%超と高い収益性を確保しつつ、自己資本比率68%の安定した財務体質が特徴です。
    • 営業CFマージン12%台とキャッシュ創出力にも優れ、外部環境に左右されにくい安定経営を実現しています。
  • DOE採用による株主還元の安定化
    • DOE(株主資本配当率)を採用し、業績変動期でも一定の配当を維持する方針をとっています。
    • 配当利回り4.5%・配当性向38%前後と、成長投資と還元の両立を意識した姿勢が見られます。
  • 長期保有を促す実用的な優待制度
    • QUOカードの金額が保有年数に応じて増額される設計で、長期投資のモチベーションにつながります。
    • 配当との組み合わせで総合利回りも高く、堅実な業績と安定還元を両立する魅力的な銘柄といえます。

🌟おすすめ度(主観的評価):★★★★☆(4.0)

しけなぎ

ニチリンは、自動車・二輪車用ホース分野で世界的に高い競争力を誇る安定企業です。
グローバルな生産体制と高い技術力を背景に、堅調な利益水準と財務の健全性を両立しています。
DOE採用による安定配当方針に加え、配当利回り4.5%台と長期優待の組み合わせは魅力的な還元設計です。
成長性よりも安定性を重視し、長期的に安定収益と着実な株主還元を狙いたい投資家に適した銘柄といえますね。

シークス(7613)

シークスは、電子・機械部品の商社でありながら製造受託サービス(EMS)を展開する企業です。
基板実装や電子機器の組立などをグローバルに手がけ、製造受託分野では国内首位級のポジションを確立しています。
自動車関連や産業機器向けの需要拡大が進んでおり、長期的な成長余地を持つメーカー型商社です。

基本情報

  • 株価: 1,385円
  • 時価総額: 698億円
  • PER: 12.55倍
  • PBR: 0.7倍
  • ROE: 3.96%
  • MIX係数: 8.66
  • 自己資本比率: 46.2%
  • 配当利回り: 3.47%
  • 配当性向: 60.2%
  • 累進配当: なし
  • DOE採用: なし
  • 株主優待: あり
  • 連続増配年数: 18年
  • 減配回数: 0回
  • 増配率(1年/3年/5年/10年): 9.1%/60.0%/71.4%/182.4%
  • 営業CFマージン: 7.64%
  • 配当残年数: 28年

PER12倍台・PBR0.7倍と、依然として割安感がある水準です。
ROEは4%弱とやや控えめながら、18期連続増配を継続する高い株主還元意識が評価されています。
営業CFマージン7%台と安定的な資金創出力を持ち、グローバル製造拠点を活かした収益分散構造が強みです。
配当性向60%とやや高めながら、安定的な配当政策を継続しており、長期投資向きの堅実銘柄といえます。

株主優待内容

出典:シークス株式会社

シークスでは、株主への感謝と長期保有の促進を目的に、毎年12月末日時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じたギフトカードを贈呈しています。

保有株式数優待内容
1,000株以上ギフトカード3,000円分
500株以上~1,000株未満ギフトカード2,000円分
100株以上~500株未満ギフトカード1,000円分

1年以上継続保有している株主を対象に「長期保有優待(抽選制)」が設けられており、当社ビジネスモデルに関する理解を深めてもらう目的で、国内外のグループ拠点への招待(工場見学や懇親の場など)が実施されます。
抽選方式のため一部株主限定ではあるものの、同社らしいユニークな優待制度として注目されています。

まとめ
  • グローバル展開と製造受託の強み
    • シークスは、電子部品や機械部品の製造受託(EMS)を中核とした企業で、国内外で高い実績を持ちます。
    • 自動車や産業機器向けを中心に需要が拡大しており、安定的な取引基盤を背景に中長期的な成長が期待されます。
  • 財務基盤と収益力の特徴
    • 自己資本比率46%と、一定の安全性を確保しながらも積極投資を継続しています。
    • ROEは4%前後と控えめですが、連続増配18年を続けるなど、安定した収益構造と還元姿勢が光ります。
  • 株主還元と配当方針
    • 配当利回り3.4%・配当性向60%とやや高めの水準ですが、安定配当を重視した経営方針が続いています。
    • 増配基調を長年維持しており、長期保有を前提とする投資家にとって信頼性の高い配当方針といえます。
  • ユニークな優待制度
    • ギフトカードの贈呈に加え、抽選による工場見学招待など独自性ある優待が魅力です。
    • 製造業ならではの取り組みを通じて企業理解を深めることができ、株主との関係を大切にする姿勢が伝わります。

🌟おすすめ度(主観的評価):★★★☆☆+(3.5)

しけなぎ

シークスは、製造受託サービス(EMS)分野で国内首位級の地位を築く安定企業です。
グローバル拠点を活かした受注体制と長年の顧客基盤を強みに、安定成長を続けながら堅実な経営を維持しています。
18期連続増配を継続するなど株主還元姿勢も明確で、高配当性向ながらも安定配当を守る実績は信頼感があります。
一方でROE水準はやや控えめで、利益効率の改善余地を残しますが、長期保有でじっくりリターンを積み上げたい投資家に適した銘柄といえます。

パイロットコーポレーション(7846)

パイロットコーポレーションは、国内最大手の筆記具メーカーであり、世界的にも高いブランド力を誇る企業です。
ボールペンや万年筆、シャープペンシルなどの筆記具を中心に、高品質かつデザイン性の高い商品展開で幅広い顧客層を獲得。
インク吸引式万年筆や消せるボールペン「フリクション」シリーズなど、独自の技術力を活かした製品開発力が強みです。
海外売上比率が高く、グローバルブランドとして安定した成長基盤を築いています。

基本情報

  • 株価: 4,660円
  • 時価総額: 1,906億円
  • PER: 12.38倍
  • PBR: 1.3倍
  • ROE: 11.23%
  • MIX係数: 15.48
  • 自己資本比率: 79.1%
  • 配当利回り: 2.58%
  • 配当性向: 30.1%
  • 累進配当: なし
  • DOE採用: なし
  • 株主優待: あり
  • 連続増配年数: 10年
  • 減配回数: 0回
  • 増配率(1年/3年/5年/10年): 17.0%/95.0%/160.0%/680.0%
  • 営業CFマージン: 18.01%
  • 配当残年数: 34年

PER12倍台・PBR1.3倍と収益力と資産効率のバランスが取れた評価水準です。
ROE11%超と高い収益性を維持し、営業CFマージン18%台と極めて高いキャッシュ創出力が際立ちます。
自己資本比率79%と財務は盤石で、無借金経営に近い強固な財務体質が特徴です。
配当性向30%前後と無理のない範囲で還元を続けており、安定成長・安定配当の模範的企業といえます。

株主優待内容

出典:パイロットコーポレーション

パイロットコーポレーションでは、筆記具メーカーとしての特色を活かし、株主に自社製品を贈呈する優待制度を設けています。
保有株式数および継続保有年数に応じて、実用筆記具セットや高級筆記具などが贈呈されます。

保有株式数優待内容
100株以上500株未満実用筆記具セット(カクノ/S3/アクロ300/フリクションシナジー/G-2)
500株以上1,000株未満中価格帯筆記具(アクロドライブ)+実用筆記具セット
1,000株以上高級筆記具(4+1 RiDGE)+実用筆記具セット

また、長期保有特典として、5年以上継続保有している株主には追加贈呈があります。

継続保有条件優待内容
1,000株以上を5年以上保有「ロールファスナー ペンケース(5本差)」
100株以上1,000株未満を5年以上保有高級筆記具「4+1 RiDGE(特別仕様)」

実用筆記具セットには、人気のフリクションシリーズや万年筆「カクノ」などが含まれ、幅広い世代に愛される内容となっています。
長期保有特典では、上質な革素材を使用したペンケースや特別仕様モデルが贈られ、筆記具メーカーらしいこだわりと高級感を兼ね備えた優待制度です。

まとめ
  • 事業の安定性と課題
    • 筆記具市場では国内外で確固たる地位を築いており、特に「フリクション」などのヒット商品が業績を下支えしています。
    • 一方で、文具需要の長期的な縮小傾向は続いており、新興国や法人向け市場での拡大戦略が今後の鍵となります。
  • 財務面の特徴
    • 自己資本比率79%と極めて高水準で、財務基盤の強さは筆記具メーカーの中でも際立っています。
    • 営業CFマージン18%台と高収益体質を維持しており、積極的な研究開発投資を行っても余力がある点が安心材料です。
  • 株主還元姿勢
    • 10年連続増配を継続しており、安定した配当政策を守る姿勢が明確です。
    • 配当利回りは2.5%台と控えめながら、実質的な増配率の高さと財務健全性を考慮すると、長期保有向きの優良銘柄といえます。
  • 優待制度の魅力
    • 筆記具メーカーらしく、自社製品を中心とした高品質な優待内容が特徴です。
    • 長期保有者向けの特別仕様モデルや革製ペンケースなど、愛着を持って使える実用品が用意されており、ブランドの世界観を感じられる優待です。

🌟おすすめ度(主観的評価):★★★★☆(4.0)

しけなぎ

パイロットコーポレーションは、筆記具分野で世界的なブランド力を誇る安定企業です。
高い自己資本比率と収益力を兼ね備え、10年連続増配という実績も安心感があります。
配当利回りはやや低めながら、財務体質とブランド価値の高さを考慮すれば、“堅実に長期保有したい優良株”といえます。
また、優待では自社製の筆記具セットや高級モデルなどが贈呈され、実用性と満足度の両面で魅力的。
安定成長と株主還元のバランスが取れた、長期目線で保有しやすい銘柄です。

立川ブラインド工業(7989)

立川ブラインド工業は、ブラインドや間仕切りの国内最大手として知られ、オフィスや公共施設向けを中心に堅調なシェアを維持しています。
また、機械式立体駐車場や減速機なども手がけ、製造技術を活かした多角化も進めています。

基本情報

  • 株価:1,893円
  • 時価総額:393億円
  • PER:12.27倍
  • PBR:0.7倍
  • ROE:5.66%
  • MIX係数:8.59
  • 自己資本比率:83.0%
  • 配当利回り:3.43%
  • 配当性向:31.0%
  • 累進配当:なし
  • DOE採用:なし
  • 株主優待:あり
  • 連続増配年数:7年
  • 減配回数:0回
  • 増配率(1年/3年/5年/10年):27.8%/53.3%/64.3%/360.0%
  • 営業CFマージン:3.97%
  • 配当残年数:57年

PER・PBRともに割安水準で、バリュー株としての魅力が際立っています。
自己資本比率83%と非常に高く、財務の安定性は抜群です。
一方で営業CFマージンは4%弱と控えめで、利益率の向上が今後の課題となりそうです。
7年連続増配と安定した株主還元を継続しており、配当利回りも3%台とバランスの取れた印象です。

株主優待内容

出典:立川ブラインド工業株式会社

立川ブラインド工業では、毎年12月31日現在の株主名簿に記載された100株以上保有の株主を対象に、オリジナルデザインのQUOカードを贈呈しています。
保有株式数と継続保有年数に応じて、贈呈金額が異なります。

保有株式数継続保有期間3年未満継続保有期間3年以上
100株以上300株未満500円分1,000円分
300株以上500株未満1,500円分2,000円分
500株以上1,000株未満3,000円分4,000円分
1,000株以上4,000円分5,000円分

オリジナルデザインのQUOカードは、同社の主力製品であるブラインドや間仕切りをモチーフにしたものとなっています。

まとめ
  • 建材分野での安定した事業基盤
    • 立川ブラインド工業は、ブラインドや間仕切り製品で国内トップクラスのシェアを誇る建材メーカーです。
    • オフィス・公共施設向けを中心に堅調な需要を維持し、景気変動に左右されにくい安定した事業構造を持っています。
  • 堅実な財務とバランスの取れた収益体質
    • 自己資本比率83%と極めて高く、無借金経営に近い安定財務が強みです。
    • ROE5%台と収益性は控えめながら、安定したキャッシュフローと堅実な利益構造が特徴です。
  • 長期的な増配基調と安定配当
    • 7年連続増配を継続しており、配当利回り3%台・配当性向30%前後と堅実な還元姿勢を維持しています。
    • 業績に過度に依存せず、安定配当を重視した長期保有向けの設計となっています。
  • シンプルでわかりやすい優待制度
    • 保有株数と継続年数に応じたQUOカード贈呈制度を実施しており、長期保有で最大5,000円分まで増額されます。
    • ブラインドをモチーフにしたオリジナルデザインも特徴で、企業イメージが伝わる優待内容です。

🌟おすすめ度(主観的評価):★★★☆☆+(3.5)

しけなぎ

立川ブラインド工業は、堅実経営と高い財務健全性が際立つ建材メーカーです。
自己資本比率80%超という安定した財務基盤を持ち、景気変動にも強い事業構造を維持しています。
配当利回り3%台・配当性向30%前後とバランスの取れた還元姿勢に加え、長期保有で優待額が増える設計も魅力です。
派手さはないものの、安定配当と地道な増配を重視する長期投資家に向く“堅実派の優待株”といえます。

まとめ:12月の優待シーズンは“一年のご褒美と実用性が光る”銘柄を

12月は、年間でも特に優待銘柄が多く、内容も豊富な“総決算シーズン”です。
食品や日用品など、届いてすぐに使える実用的な優待が多い一方で、ギフト感のある豪華な内容も目立ちます。
今回取り上げた企業も、それぞれが「自社らしさ」と工夫を活かしながら、株主に喜ばれる優待制度を展開していました。

特に、クオカード・自社製品・地域特産品など、生活に馴染む優待が多く、“届いてうれしい+使って便利”を両立しています。
また、DOE採用や連続増配など、長期還元を意識した方針を打ち出す企業も増えており、配当と優待の両面で楽しめる点も魅力です。

この記事のポイントを、改めて整理しておきます。

  1. 12月の権利付き最終日は 12/26(金)
  2. 優待銘柄数が多く、実用性と華やかさを兼ね備えたシーズン
  3. 長期保有優遇や高還元方針を掲げる企業が多数
  4. “1年の締めくくり”にふさわしい充実した内容が揃う

配当や利回りの数字ももちろん大切ですが、
「年末に届くこの優待が楽しみ」「この企業を来年も応援したい」
そんな気持ちが投資を続ける原動力になると思います。

届く優待を味わいながら、一年を締めくくる“お気に入りの1社”を見つけてみてくださいね。

当ブログは、投資の勧誘を目的としたものではありません。
投資に際しては、ご自身の判断と責任で行っていただくようお願い申し上げます。

しけなぎ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次